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最後の最後は<トゥーランドット>

3月30日(日)、ウィーン滞在最後の晩。中央郵便局は20:00まで営業しているのに、なぜ別送品の発送を急いだかというと、16:30-19:15フォルクス・オーパ<トゥーランドット>で、最後の最後を飾るため。プッチーニ最後の未完のオペラ。第3幕でテノールのカラフが歌うアリア、「誰も寝てはならない」はあまりにも有名。

ウィーン西駅の中央郵便局からフォルクス・オーパは地下鉄6号線1本で約7分ですが、途中、大学の研究所に寄って31日の東京行のフライトをインターネットでチェックインしなければなりません。15:20中央郵便局発地下鉄6号線に乗り、ヴァーリンガーシュトラーセ/フォルクス・オーパ駅でバス40Aに乗り換えて、15:45研究所着。日曜日でもマルティンはオフィースで仕事をするタイプなので、預かっていた研究室の鍵は30日の16:00にマルティンに渡して返却という約束でした。

KLMオランダ航空は出発の30時間前からチェックインでき、31日9:30ウィーン発のチェックインを30日の16:00にしたのでは選べる座席は僅か。迷っているうちにも、どんどん、ほかに先を越されます。アムステルダム-東京の機体はB747-400でエコノミークラスの座席は343の並び。中央ブロック4列の通路側最後の1席をかろうじて確保。

大学前のバス停16:14発のバス40Aで9分、フォルクス・オーパ到着。ウィーン滞在中、大変お世話になったバス40Aもこれが最後。

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フォルクス・オーパの<トゥーランドット>は、同演出で13公演目とのことなので、まだ結構新しい演出。演出はRenaud Doucet、舞台と衣装はAndre Barbe。演出か舞台と衣装の少なくてもどちらかは、年末年始の<ホフマン物語>新演出と同じ演出家だと思われます(後で確認します)。

トゥーランドット姫の衣装も、カラフ王子の衣装も、ともに白いぬいぐるみのよう。蛾か蝶のような昆虫を模っています。ストーリーの舞台は北京の紫禁城ということで、唯一、中国的なのはピン、ポン、パン。これも蟹や蛸のよう。カラフ王子の父、盲目のティムールに付き添うリューは蜂の蛹のような・・・。そのリューを殺すのはクワガタムシ。

指揮はハーガー(Harger)、トゥーランドットはトヴィ(Tovey)、カラフはツァン(Zhang)、リューはラモス(Ramos)というメンバーでした。このオペラ座は、客席はすり鉢のように勾配がきつく、そのすり鉢の底にオケがいるので、拡張器を使っているかのような大音量の伴奏。アリア「誰も寝てはならない」の後は、拍手喝采でしばし音楽中断。

復活祭から<ヴァルキューレ>、<パルジファル>、<トリスタンとイゾルデ>と、ワーグナーの長時間のオペラ続きだったので、1幕30分、2幕45分の後にそれぞれ休憩が入ると、「え、もう休憩?」という感じ・・・。

19:15には終演し、外に出ると、まだ太陽はさんさんと明るく。そう、この日からサマータイムになったのです。3月30日の午前2時になったところで午前3時に時計を1時間進めサマータイムに。そういえば、街角にも「Eis」(アイスクリーム)の看板が立ち始めました。

地下鉄6号線ヌスドルファーシュトラーセ駅で、ウィーン滞在中最もお世話になった路面電車38号線に乗り換え、最寄駅のジーヴェリンガーシュトラーセまでの9分間、19:45にゆっくりと日没。こうこうと燃えるアーベント・ロート(夕焼け)が、私の半年間のウィーン研修を慰労しているかのように見えました。

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