別送品
ホテルアパートメントの一人暮らしとはいえ、半年も生活していると何気に物は増えるものです。今回はKLMオランダ航空エコノミー利用なので、無料で預けられる手荷物は20キロ、機内手荷物は12キロまで。KLMオランダ航空は、少しでも重量オーバーすると高額な追加料金を請求してくるので、それを超える荷物は別送品として郵送するしかありません。
機内手荷物は、トロンボーンが5キロ、パソコンが1キロを占め、ほかに、万が一、ロストバゲイジにあった場合に備え、会計書類と調査のフィールドノートと貴重品は携行しなければならないので、これだけでもう目一杯。本来はコートなどの重さも加えて12キロまでなので、実際には少しオーバー。荷物を軽くするため、空港内は暖かいとはいえ、ロングコートにロングブーツの真冬の装い。
預ける荷物は、4月4日の年度初めの教授会までに配らなければならない教授会メンバーへのお土産、国立ボーデンクルトゥア大学のロゴ入り文具40人分(この教授会で研修報告の挨拶をするのが習わしなので)と、郵送では破損が心配されるグムントナーの陶器。グムントナーは、オーバーエスターライヒ州のグムンデン市で製作されている、オーストリアで最もポピュラーな陶器。運搬の問題はわかっていながらも、珍しいタイプの陶器を、つい買い集めてしまいました。
アパートメントホテル備品のお皿でご飯やお味噌汁は無理。日本屋さんへ行けば大抵何でも買えますが、日本のスーパーで500円で買えるご飯茶わんが1500円もします。1500円だせばグムントナーは買えるし、グムントナーにはボール状のデザインもあってご飯やお味噌汁にも向くのです。
グムントナーが割れないように、ダウンジャケット、セーター、マフラー、タオル地のパジャマでくるんだら、スーツケースはもう満杯。ぴったり20キロでした。
残る衣料品と生活用品、図書と調査資料は別送品で郵送することになります。ウィーン西駅の中央郵便局は日曜・祝日も9時-20時で営業しているので、3月29日(土)のうちに仕分け作業を済ませ、30日(日)の午前は別送品を梱包、午後は別送品を発送という作業スケジュール。
第一の問題はダンボールをどこで入手するかですが、日本のようにスムースにはいかないのが普通の国です。スーパーの倉庫でもらうにしても、週末は土曜6時までしか営業していません。これは幸い、粘り強い交渉の結果、アパートメントホテルの倉庫に山積みされた客室用ティシュペーパーの梱包箱をもらえました。
30日(日)13:00、別送品の梱包作業が終わると、なんとダンボール5箱計55キロ。衣料品や生活用品のダンボール3箱(10キロ、9キロ、7キロ)、図書のダンボール1箱(22キロ)、調査資料のダンボール1箱(7キロ)の計5箱という内訳。
いよいよタクシーで運搬ということになります。フロントで台車とタクシーをリクエストしたところ、係員が部屋まで荷物を取りに行くから部屋で待っているようにとの指示。しかし、13:30まで待っても係員は来ません。オーストリアで"Eine Paar Minuten"(2分待って)と言われると、たいてい20分待ちです。仕方ないので1人でずるずると引きずってエレベーターでフロントまで運ぶと、運び終わったところに係員が。
呼んであるはずのタクシーもなくて、タクシー乗り場まで拾いに行くことに。幸いワゴンタクシーが停まっていたのですが、この女性ドライバーはウィーン西駅の中央郵便局の位置がわからない・・・。よりによって中央郵便局は改装工事で仮設エントランス。普通なら所要時間10分で11ユーロ程度の距離なのに、堂々めぐりして15ユーロ。
郵便局の窓口に荷物を運び終わったらすでに14:30。予定より1時間も遅れてしまいました。日本の税関(Japan Customs)のサイトには、箱の表面に「別送品」とマジックで書けば課税されないと書かかれているのに、それがわからない郵便局員は内容物の値段と個数まで詳細に記入すようにと、シツコク催促。仕方ないので5箱分の伝票に、内容物と個数を詳細に記入し、値段はゼロ円として納得いただきました。書き終わったらすでに15:20。これにて別送品の発送完了。
調査資料のダンボール7キロだけ1週間で配達される航空郵便にして75.08ユーロ(約12,000円)。ほかは3週間の普通便(つまり船便)にして4箱計264.97ユーロ(約42,400円)。そこそこ安上がりに出来た方だと思います。
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