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2007年11月

圧巻!グルベローヴァの美声

ベッリーニ作曲<ノルマ>。タイトル・ロールをエディタ・グルベローヴァが歌い、ポリオーネはホセ・クーラ、アダルジーザはエリーナ・ガランチャというスター揃いで、演奏会形式ではありますが、ウィーン国立歌劇場11月16・21・27日、12月1・7・12日の前売りは完売。当日券の立見席しかありません。

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ということで、風邪の治りかけではありましたが、11月27日(火)は開演前80分からの立見席発売にあわせてウィーン国立歌劇場へ行きました。前回の<セヴィリアの理髪師>のように、ぎりぎりだと立見席も完売になりますから・・・。

例によって、GALLERIE-LINKSにしたのですが失敗。演奏会形式だと舞台に合唱が並び、高くしたオケピットがステージになるので、LINKSからだとソリストの歌手が見えないのでした。演奏会形式の時は、少し高くてもPARTERREの立見席の方がよさそうです。トロンボーン・セクションは一般的なコンサートでの並びで、上手中央から1番・2番・3番・チムバッソ。残念ながらみなさん存じ上げない方でした。

<ノルマ>を聴くのは初めてだったのに冒頭からお馴染みのメロディーをフルートが・・・。これは「ドイツ3大トロンボーン協奏曲」の異名もある(?)、エルンスト・ザクセ作曲/トロンボーン協奏曲のコーダではないですか! ドイツ物と思っていたザクセのイメージが「コペルニクス的転回」。ドイツ人にとって憧れはイタリアだったわけです。

ケルト人の宗教者であるドルイド教徒の長、オロヴェーゾの歌が終わり、いよいよローマ総督ポリオーネ役のクーラ登場・・・のはずが、前に立っているおじい様が大きすぎてクーラがまったく見えません(涙)。処女であることを義務付けられているドルイドの巫女長ノルマに2人の息子を産ませながら若い巫女アダルジーザに気変わりするという、「いい加減男」の役どころがぴったりのクーラのテノール。どうせなら姿も見たかった。

この調子でグルベローヴァも見えないのかなぁ・・・と心配でしたが、ノルマとアダルジーザは指揮者よりに立ってくれたので、遠景ではありましたが見えました。ただ、ここぞという時に、よほどグルベローヴァのファンなのでしょう、立見席に腰かけている前のおじい様が立ち上がります。姿を見るのはあきらめて、その美声に浸ることにいたしました。

グルベローヴァは1946年スロヴァキアのブラティスラヴァ生まれとあるので、すでに61歳のはずなのに巫女の声がぴったりの透けるコロラトゥーラ。また、その音楽表現の非凡なこと。人間の声に勝る楽器はないと確信しました(「人間の声で歌える楽器」のトロンボーンはその次あたりかしら?)。コロラトゥーラというと、大抵は細い声だったりしますが、グルベローヴァの美声は歌劇場内をうねっていました。

ドルイドの巫女の掟に背いてポリオーネの求愛に応えてしまったことをノルマに相談するアダルジーザ。ノルマとアダルジーザの二重唱。グルベローヴァとガランチャの二重唱は完璧。ガランチャは1976年ラトヴィアのリガ生まれですから若干31歳。彼女の非凡さも良くわかりました。

ノルマは2人の息子をアダルジーザに託し、ローマの陣営に行ってポリオーネの妻となるように告げ、自分はドルイドの神々を裏切った巫女であると言って火刑台へ。それを見たポリオーネは、彼女の崇高な人間性に打たれ、ともに火刑に処せられる。そういうあらすじだからかも知れませんが、グルベローヴァの存在感が大きすぎて、クーラはかすんでいました。

後日談:翌日は、ザクセのトロンボーン協奏曲を1時間さらいました。オプションのコーダの部分は、「何だかラジオ体操第二の音楽みたい!」とカットしていたのですが、イタリア音楽と思い改めることにしました。

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バーデン市ホイリゲ農家調査下見

11月25日(日)は、ウィーンから南に25キロ行ったところにあるバーデン市(Baden bei Wien)のホイリゲ農家に調査の下見に行ってきました。

バーデンまでは30分で行ける、ウィーン国立歌劇場の前から15分おきにローカル線が出ている、この情報をもとにローカル線に乗ったわけですが、65分もかかりました。なんと時速23キロ。ウィーン市民は車で行くところなのだそうです。 ただ、ローカル線の車窓から見るウィーン郊外の景色はとても興味深く、トイザらス、マクドナルド、ホンダと、米国資本、日本資本の企業群。刈入した圃場が田圃のように見え 、ここは群馬か山梨かといった錯覚に・・・。

朝から出かける予定だったのですが風邪でだるくてグズグズして、ご飯を炊いてしっかり昼食を取り、13時11分の路面電車で出かけたので、バーデン市に着いたらすでに15時前でした。バーデン市中心のヨーゼフプラッツに到着すると、ぶ~んと硫黄の香り。バーデンとはドイツ語で「温泉」。ここは3世紀初めにローマ人に発見された温泉郷とのこと。路地を入ると軽井沢のような感じで、道行く人の大半が保養客。

Dsc00956_412月16日(日)に、日本から来る同業者の視察地を探さなければならないのですが、受入元の教授はゼミ合宿、研究仲間のテレジアはイタリア出張の日。自力開拓するしかないので、ホームページで家族経営のホイリゲ農家を検索。12月16日にオープン(Ausstecken)しているホイリゲということで、バーデン市で17世紀から続くグライヒヴァイト家を探し当てました。ホイリゲ農家は自分の農園でブドウを栽培して、ワインを醸造して、飲食店で販売するのですが、飲食店をオープンしているのは月の半分ほど。グライヒヴァイト家では、11月は25日までしかオープンしていないのでした。

地図を片手に路地を歩いていくと、途中、モーツァルトが<アベ・ベルム>を作曲した家や、ベートーヴェンが第九交響曲の楽想を完成させた記念館などがあり、音楽のおとぎの国に迷い込んだよう。バーデン市立劇場は、フランツ・ヨーゼフⅠ世即位60周年記念として1916年に建造。ここでレハールのオペレッタが初演さ れたりしているそうで、バーデン市は「ヨーロッパのオペレッタのメトロポール(首都)」とも呼ばれているのだそうです。

グライヒヴァイト家のホイリゲは、街の雑踏を抜けた路地にありました。中庭に入ると、ホームページで見たとおりのホイリゲが、ありました!

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そして迎えてくれたのがご当主のフリッツさん(51歳)でした。喫茶コーナーのカウンターに立っているのは長男のフリードリッヒさん(26歳)、厨房には奥様のレナーテさんが!

Dsc00959_6日曜日は、10時から15時までは昼食客、16時以降は夕食客で忙しくて相手ができないけれど、この時間なら比較的空いているからと、ホームページの記載を確認し、最新の家族状況などを説明してくださいました。先代は1991年に引退した後、1996年に71歳で亡くなったそうです。子供4人(長女、長男、次女、次男)のうち、娘2人は勤めに出ていてホイリゲは手伝い程度。長男と次男は一緒にホイリゲで働いていて、後継者は次男と決まっているそうです。次男はホイリゲ農家が好きで、グンポルドスキルヘンにあるブドウ栽培学校を卒業。長男はどうするつもりなのか?と。このあたりは次回のインタビューで確認します。

12月16日(日)の午後の予定はこれでよいものの、問題は午前。敬虔なカトリック教徒の国ですし、クリスマス前の第3アドヴェントの日ですから、伝統を尊ぶホイリゲ農家の方々はミサに行ってしまいます・・・と、思いきや、ありました! バーデンのホイリゲ経営者が共同で運営している年中無休の「ヴィノテーク」という施設が。いわばバーデン・ホイリゲ経営者自治公民館です。ホイリゲ経営者の方が交代で10時から12時半まで常駐し、来館者に当地のブドウ栽培の歴史、ホイリゲの歴史などを解説するサービスがあるとのこと。12月16日の担当は、やはりホイリゲを家族経営しているアドルフ・マイヤーさんとのこと。日曜日の午前中は来館者も少ないので、私たちの視察調査に応じてくださるとのこと。ああよかった!

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勝沼町で言えば、<ぶどうの丘センター>のような施設ではありますが、教育的な活動もされていて、勝沼町産業課の方にもご紹介したいと思いました。

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風邪で根性なくなりました

11月23日(金)の朝から、喉が焼けるように痛い風邪で、体力・気力ともダウン。ドア続きの部屋の秘書の方も、まったく同じ症状なので、どうやら同じ風邪菌のようです。

11月24日(土)の夜は、ウィーン国立歌劇場で<セヴィリアの理髪師>を観るつもりでしたが、早朝3時間がかりの大晦日<こうもり>チケット奪取で体力が尽き、風邪で熱っぽくなってきたこともあり、再度、夕方、開演2時間前から並んで立見券を購入し、3時間立見でオペラを観る根性はなくなりました。

ウィーン国立歌劇場の演目は、1か月間に同じものが、少なくても3日、多ければ7日はあるものなのですが、なぜか<セヴィリアの理髪師>に関しては、11月は24日だけ。次は12月27日(頃)で、指揮者も歌手も違います。11月24日だけ、ラトヴィア人の人気メゾ・ソプラノ、エリーナ・ガランチャがロジーナを歌うということで、まともな席は即日完売。残るは、当日売の立見席しかないわけです。

私の目当てはガランチャよりも、脇役で登場予定の新人ソプラノ、キャロライン・ヴェンボーン。オーストラリアの音大卒業後、オーストリアの新聞社KURIERの奨学金を得て、ウィーン国立歌劇場で研鑽を積んでいる段階にも拘わらず、11月、12月の主要演目のほとんどで、大物歌手と名前を並べているのです。

万が一、開演前に立見席が残っていたらと、微かな望みから、19:30開演の15分前に行ってみましたが、案の定、立見席も完売でした。これは体調管理しろということと思い、引き返すことにしたのですが、路面電車が事故で不通。ふんだり、けったりとはこのこと。

ヴェンボーンは、この後、<ノルマ>や<ヴァルキューレ>でも歌うので、そこで実力チェックしたいと思います。

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クリスマス市

チケットセンターを出たら9時20分過ぎで、立ち疲れたのでひと休みして、10時から開くクリスマス市をのぞいてみることにしました。ウィーンでは11月17日(土)から市内数か所でクリスマス市が開かれています。

ケルントナー通りをステファン寺院方向へ5分ほど歩いたところの<K&K宮廷ベーカーリー>で、ゼンメルとココアの朝食セットを注文しました。これで4.30ユーロ(約710円)ですから、スタバよりずっと安いです。また、オペラ座や楽友協会の中にも入っている老舗だけあって、ゼンメルも小ぶりで外はカリカリ・中はふわふわ、ココアも甘すぎなくてすっきり。うっかり、チップを渡しすぎました。5.5ユーロ(約910円)

いよいよ10時になったので、ウィーン大学方面に歩き、途中2か所でクリスマス市の写真を撮りました。夜の方がイルミネーションがきれいかも知れません。まだ1か月以上続くので、折を見てアップいたします。

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大晦日恒例<こうもり>発売日

今日11月24日(土)は、普通なら12月24日のオペラのチケット発売ですが、オーストリアは敬虔なキリスト教国なので12月24日は国立歌劇場もお休みです。そして、その分なのかわかりませんが、12月31日大晦日と1月1日新年のヨハン・シュトラウス作曲/喜歌劇<こうもり>のチケット発売でした。11月は31日がないので、とても合理的ですね。

これまで、現音楽監督小澤の新演出<スペードの女王>と次期音楽監督ウィルザー=メストの新演出<ヴァルキューレ>のチケット発売を経験してみて、だいたい同じような具合で6時に行けば15番目くらいかな? それともウィーンなので新演出よりも恒例の伝統行事の方がステイタスが高くて、想像を絶する獲得競争かな? などと思いを巡らし、5時11分の始発路面電車に乗るべく、目覚まし時計を4時45分にセットして寝ました。

緊張してかアラームが鳴る前に目は覚めたのですが、実は風邪の引きかけで熱が出そうです。一昨日、早めにお風呂に入り、その後2時間ほど仕事をしたのがよくありませんでした。昨日から喉が焼けそうに痛みます。今晩の<セヴィリアの理髪師>は立見席で観なければならないし、明日・明後日はウィーン郊外のバーデン市で調査の下見もしなければならないし・・・。ということで、しっかり朝食も取って5時31分の路面電車に乗りました。これが5分遅れて、オーパンガッセに着いたら6時10分で、写真のような有様でした。

Dsc00947_2見ただけでは何だかよくわからない写真だと思いますので説明します。オーパンガッセのチケットセンターは写真奥のガラスドアのむこうにあり、発売時間まで閉まっています。そのガラスドアの手前が銀行のATM置場になっていて、前夜、営業時間が終わる前に入っておけば、寒い思いをすることなく、ここで夜明かしして順番待ち出来ます。立っている人は、早朝、6時前から来た常連だと思います。彼らの足元に、おそらく30人はいたでしょうか、チケット取りのバイト学生が寝袋に入って横たわっています。

詰めれば80人くらいは入れるATM置場なのですが、寝袋が場所を取り、私が到着した段階で10人ほど入れなくて路上で並んでいる人がいました。バイト学生たちは、交替で起きてスタバにコーヒーを買いに行ったり、タバコを吸いに行ったり、明らかにオペラ座で見かける人種ではありません。7時頃、怒ったおじさんが、「外で寒い思いをしている人がいるじゃないか、おまえら起きろ!」みたいなことを怒鳴って、路上の私たちも中に入れました。

ATM置場は、営業時間が終わると外からは入れませんが、中からは出られる仕組みの自動ドアになっていて、誰か1人でも前夜から陣取っている人があれば、早朝、従業員が来る前でも、自動ドアを開けることが出来るのでした。これまでも、早朝からATM置場に入れた日は、前夜から陣取っている人がいたということなのでしょうか。

いつもは8時発売なのですが、8時前になっても人数は増えず、あれ、こんなもの?と思ったら、今日だけ特別に9時発売でした。比較的、暖かい朝だったし、途中からATM置場にも入れたので寒くはなかったのですが、さすがに3時間立ちは疲れました。バイト学生たちは、早々とチケットを手に出てきて、胴元に渡していました。大晦日と新年の分で、1人4枚購入できる日だったので、胴元にとってもコストパフォーマンスの高い日だったわけです。

私の順番は、おそらく60番目くらいだったので冷や冷やしましたが、いつもの「安いながらも舞台もピットもバッチリ見られる」GALERIE-SEITE-LINKS 1列17番が買えました。Aプライスなら25ユーロの席が、大晦日の<こうもり>はGプライスなので44ユーロもしました。新年ならAプライスなのですが、やはり大晦日に観てこそ<こうもり>です。元旦に見てこそ初日の出みたいな・・・。

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サーバー互換のトラブル

オーストリア農林省のサーバーから、ニフティのメールアドレスにメールが送れないというトラブルが発生しています。農林省の研究所にいるテレジアが、私がこちらで調査研究するための頼みの綱なのですが、彼女からのメールがまったく届いていませんでした。

10月22日にメールしたところ、「風邪をこじらせて気管支炎になって寝込んでいます。職場復帰したらメールします」と、自宅メールアドレスから返事があったきり、待てども待てどもメールは来ません。ナッシュマルクトにある食料品店<日本屋>の方の話では、日本なら置き薬を飲んで治すような、休んでも1日程度の風邪であっても、こちらでは1週間単位で休むとか。医師の診断書があれば、雇用者は賃金を支払わなければならないのだそうです。

気管支炎だったわけだから電話では悪いと思い、11月に入ってから2回メール。それでも返事がないので、入院でもしてしまったのかと心配になり、11月21日に思い切って職場に電話してみたら・・・・元気なテレジアが出てびっくり! 風邪は2日で治っていたそうで、彼女も私にメールしたのに返事がないのでどうしたのかと思っていたのだそうです。

実は、こちらに来てから一度も歓迎会とか食事とかに呼ばれることがなくて、ドイツ人やスイス人の友人と大違いで、かなりがっかりしていたのですが、これもメールが届いていないことが原因と判明しました。テレジアは、農林省のパーティーに招待してくれていたのですが、メールが届いていなかったのでした。来る11月30日は、定年退職する方の送別会があるそうですが、その日はベルリン・フィルを聴きに行く予定で、すでに航空券も購入してしまっています。わかっていたら、ベルリン・フィルは29日に聴いてもよかったのに・・・。

こういったメールのトラブルは、仕事に支障を来すので、本当に困りものです。

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クリーニング代

消費税に続いて、クリーニング代の話題です。住んでいるアパートメント・ホテルのクリーニング・サービスを利用すると滅茶苦茶高いので、通勤路を徒歩3分ほど行ったところにあるクリーニング店を利用しているのですが、それでも滅茶高いです。パンツは4,90ユーロ(約800円)、スカートは5,20ユーロ(約860円)といった具合です(注:1ユーロ=165円で計算)。ウィーンの高級住宅街19区では宅配サービスが主流なのかも知れませんが、ほかにクリーニング店はなくて、独占状態です。

月替わり(?)のサービスはあるようで、10月はセーターが2.90ユーロ(約480円)だったのに、11月は3.90ユーロ(約650円)になってしまいました。その代り、「3点持ち込めば2点分の料金でOK」、みたいな張り紙があったので、今朝は3点持ち込んでみたのですが、割引はありませんでした。張り紙は予告掲示だったのか、とにかく今日は対象外だったみたいです。パンツ1点、キュロット1点、スカート1点、計15.00ユーロ(約2,475円)。キュロットをキュロット・スカートととしないでキュロット・パンツとしてカウントしてもらえただけよいのかも知れません。

東京の自宅付近には、いくつものクリーニング店が乱立していて、価格競争・サービス競争が熾烈です。5の付く日(5日、15日、25日)は3割引というところがあれば、負けじと4の付く日(4日、14日、24日)は3割引とか。さらに仕上がりから2日以内に取りにいけば2割分のサービス券プレゼントがあるので、実際には44%引ということになります。500円のセーターも280円程度なわけです。東京の自宅を出たところのクリーニング店は店長さんがとても良い方で、留守中の植木の手入れまでお願い出来る関係だったりするので、下着、パジャマ、タオル以外は、すべてクリーニング任せの私なのですが、ウィーンで東京なみにクリーニングを利用していたら破産してしまいます。

ところで、標準ドイツではクリーニングのことをReinigungといい、部屋掃除のことをPutzenというのですが、ウィーンでは逆なので戸惑いました。最初にアパートメント・ホテルに到着した夜、宛がわれた部屋が掃除されていなくて、「まだ、クリーニング(Reinigung)が済んでいない部屋でした」と言われ、その時は、日本でもハウスクリーニングという言葉があるから、そういう言い方があるのかな?と解釈したのですが、逆にクリーニング店を探すのに、「この近くにReinigungはありますか?」といくら聞いても通じなくて困りました。ウィーンではクリーニング店のことはPutzerei あるいはWaescherei(洗濯屋)というのです。

注:東京の自宅付近のクリーニング店では、4の付く日は2割引ではなくて3割引でした。修正しました(11/24)。

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オーストリアの消費税

今朝11月20日(火)も早起きして、12月20日(木)ウィーン国立歌劇場<ヴァルキューレ>のチケット発売に行ってきました。前回よりも20分早く6時に到着、15番。私以外はほとんど高齢者。1番の方は、いったい何時からいらしているのでしょう?

しかし、不満なのは、障碍者や戦争の遺族年金受給者は、8時からの発売ぎりぎに来ても優先されること。今朝は、そういう方が15人くらいいて、私の順番は30番目くらいになった模様。前回と同様に29ユーロの安いながらも良い席を奪取出来たからいいものの、そういう方は別枠扱いにしてほしいものです。

さすがに早朝の2時間待ちは足腰に来ます。5時にミルクティーとクロワッサンで多少の腹ごしらえはしたものの、すでに3時間が経過していましたので、斜向かいのスタバで2度目の朝食を取ることにしました。ここで時間を使ってしまったので、職場直行に予定変更。スタバでお昼の分も購入することにしました。

日本のスタバは世界的に安いので有名ではありますが、それにしてもウィーンは高すぎます。レシートを確認してびっくり! 税込合計11,8ユーロ(約2,000円)です。

2度目の朝食用 クッキー 1,80ユーロ、カフェラテ・トール 3,40ユーロ

昼食用 ピタパン 4,20ユーロ、ミネラルウォータ500ml 2,40ユーロ

消費税10%対象(6,00ユーロ) 消費税 0,55ユーロ

消費税20%対象(5,80ユーロ) 消費税 0,97ユーロ

食料品の消費税は10%と聞いていましたが、クッキーとピタパンは消費税10%ですが、カフェラテとミネラルウォーターは消費税20%。クッキーが消費税10%でミネラルウォーターが消費税20%というのは、なんとなく納得いきません。クッキーは嗜好品ではなくて食事ということなのでしょうか。この国ならありえます。しかし、ミネラルウォーターを嗜好品にするのはどうかと思います。確かに、私のようなノンアルコール人間が、宴会の席でミネラルウォーターを堂々と注文できる文化なので、嗜好品なのかも知れませんが・・。

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<スペードの女王>千秋楽

Dsc0093710月28日(日)のプレミエから、11月1日(木)、5日(月)、9日(金)と続き、17日(土)に千秋楽を迎えた、ウィーン国立歌劇場小澤指揮チャイコフスキー作曲<スペードの女王>。

17日の終演後は、総監督ホーレンダーおよび同夫人、次期音楽監督ウェルザー=メストも舞台にならび、小澤征爾の「名誉音楽監督表彰式」が執り行われました。まず、ホーレンダーから、小澤がウィーン国立歌劇場音楽監督就任前のボストンでの功績やら、就任後の功績やら、長々とスピーチがあり、同夫人から感謝状と記念品(英和辞典)が授与され、最後に小澤から、「2年前には大病をして仕事ができなかったけれど、みなさまから支援いただき、ありがとうございました」という、英語での簡単なスピーチがあって、計約30分。

Dsc00940日本で<スペードの女王>が上演される機会は少ないので、音楽自体、聴くのは初めてだったのですが、チャイコフスキーの交響曲第5番らしいところと、第6番<悲愴>に似たところがところどころ出てきて、最後、第7場の終わりは<悲愴>によく似ていました。

トロンボーンは、1番バウスフィールド、2番名前存じあげません、3番ストレッカーでした。10月にウィーンに来て以来、なかなか聴く機会がなかったバウスフィールドですが、いつものCONN8Hではなくて、F管付の赤ベルを使っていました。3年前にキューブルベックから聞いた話では、バウスフィールドは40本くらい楽器を持っているけれど、自分の所有ではなくて、メーカーなどからもらっているとか。どこの楽器だったのでしょうか?

今回は、同窓の先輩である小澤のプレミエ公演千秋楽ということで、奮発して116ユーロのPARTERRE-LOGE-LINKS7番1列という、かなり贅沢な席でした。生憎、結膜下出血でコンタクトが入れられず、視力0.7の眼鏡ではありましたが、小澤の指揮からピットの中身、舞台上までばっちり見られました。とはいえ音響はイマイチ。正面向きに楽器を構えるストレッカーのベルが真っ正面だったため、バストロの生音が直撃。バストロ協奏曲を聴いているようでした。しかも、実際にバストロのソロが結構たくさん出てくる曲でした。

オケピットの中のバウスフィールドはどうなのか観察しましたが、この3人の中の仕切りはストレッカーといった感じに受け取れました。1番キューブルベック+3番ヤイトラー、1番バウスフィールド+3番ストレッカー、この組み合わせのパターンだと、それぞれ違うオケのトロンボーン・セクションのようです。

<スペードの女王>のストーリーは、貧しい士官のゲルマンが、老伯爵夫人の孫娘リーザに身分違いの恋をして、賭博に勝って大金を手にすれば彼女を自分のものに出来ると、ヨコシマな欲望に駆られ堕落していく暗い話です。実は老伯爵夫人には過去があり、若い頃、パリの社交界で「モスクワのヴィーナス」と呼ばれていました。賭博に夢中になって失敗した時、彼女を見染めたサンジェルマン伯爵から錬金術による必勝法を教わり、その「3枚のカードの秘密」で大金を手に。この話を知ってゲルマンは急に自信を持ちます。リーザは、身分、人格、容姿、知性とすべてを兼ね備えたエレツキー公爵と婚約したものの浮かばれず、ゲルマンの情熱を受け入れてしまいます。「3枚のカードの秘密」を聞き出そうとするゲルマンの脅迫に驚いて老伯爵夫人は絶命。老伯爵夫人の亡霊が現われて、リーザを幸せにすることを条件に、「3枚のカードの秘密は、3、7、エース」とゲルマンに告げます。これを知ったゲルマンは、引き留めるリーザを振り払って賭博場へ。賭博に夢中になるゲルマンに絶望してリーザは運河に入水自殺。ゲルマンは、1回目には3で勝ち、2回目にも7で勝ちますが・・・3回目にエースを張って失敗、破産。「3枚のカードの秘密」、3枚目はスペードの女王だったのでした。

暗いし亡霊は出てくるしで、かなり薄気味悪いストーリーにも拘わらず、唯一明るい音楽が第3場のリーザとエレツキー公爵の婚約パーティー・シーン。バレエ音楽のワルツのようなところです。しかし、演出がエロ・グロ・ナンセンス。ベルリンだったら10年前でもおかしくないかも知れませんが、ここはウィーンです。ウィーンのご婦人たちは、どのような思いでご覧になっていたでしょうか。ガラス越しに同性愛者などが・・・とても悪趣味で筆舌に堪えません。第3場の最後に、老伯爵夫人がエカテリーナ2世として登場するシーンで、PARTERRE(1階客席部分)からオフステージで出てきたところが、唯一、華やかな印象を与えました。

会場で頒布しているプログラムには演出家や出演者のプロフィールは掲載されていなくて、帰宅後、最初の写真の『pro-log』で確認しました。そうしたところ、演出のネミローヴァ女史は、1972年ブルガリアのソフィア生まれ。ベルリンで演出を学んだそうです。なるほど、ベルリン仕込みでしたか。

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リーザを演じるゼラーフィン(写真上)はご太いソプラノで、ロシア人かと思ったらウィーン生まれのウィーン育ち。老伯爵夫人を演じたシルジャはベルリン生まれ、ゲルマンを演じたシッコフ(写真下)もニューヨーク生まれと、ロシア語上演のオペラながらも、ロシア語が母語の役者はいませんでした。

*写真は、プログラム掲載の10月28日ブレミエの様子。

さらに小澤のトークによれば、<スペードの女王>は、故ロストロポーヴィチが<チャイコフスキーの交響曲第7番>と称したとか。道理で5番・6番に似ているはずです。

なお、リーザの友人、マーシャを歌ったキャロライン・ヴェンボーン(Caroline Wenborne)は、新聞社Kurierの奨学生とのこと。期待のソプラノだと思いました。

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ウィーン・フィルのチケット

生憎、ウィーン・フィルにはチケット手配をお願いできるような友人がいないので、毎回、自力手配です。とりあえずウィーンにいる間は、月に一つか二つだけの公演プログラムなので、極力、ウィーン・フィルを聴いておきたいと思います。12月はアーノンクール指揮ブラームス作曲<ドイチュ・Dsc00936_2 レクイエム>と、ラトル指揮ニールセン作曲/交響曲第4番ほか。1月はプレートル指揮ニューイヤーコンサート、メッツマッヒャー指揮メシアン作曲<彼方の閃光>ほか。2月はゲルギエフ指揮ドビュッシー作曲/交響詩<海>ほか、同指揮チャイコフスキー作曲/交響曲第6番<悲愴>ほか。最後3月30日には、メータ指揮バルトーク作曲<管弦楽のための協奏曲>を聴いて31日に帰国という予定です。

ウィーンには、ほかにもウィーン交響楽団やトーンキュンストラーなど、レベルの高いオーケストラがあるのですが、私の場合、やはり指揮者に注目したいのです。日本では20年近く読売日本交響楽団の定期会員をしているのですが、ふと気づいたのは、ウィーン交響楽団を振る指揮者と読響を振る指揮者とが、かなり重複しているということです。最近では、ヤコブ・クロイツベルク、ファビオ・ルイージ、フリューベック・デ・ブルゴスなど、結構、似ていますよね。ところが、ウィーン・フィルを振るのは、飛行機が嫌いで日本には来ないアーノンクールとか、メッツマッヒャーとか、年齢的に来そうにないプレートルなのです。

ウィーン・フィルの楽友協会での定期的な公演には大きく2種類あって、1つは定期公演および夜公演、1つは定期外公演ということのようです。定期公演と夜公演は、委託販売チケットは完売でも、1週間前の9:00からウィーン・フィルのチケット窓口で一般発売と、リーフレットには書かれています。定期外公演にはいろいろあるようですが、楽友協会主催の公演は、3週間前の9:00から楽友協会のチケット窓口で一般発売とないっています。しかし実際には、定期会員や楽友協会会員の先行発売があるので、一般発売には立見席しか残っていない場合がほとんどのようです。

アーノンクール指揮12月7日(金)公演の一般発売が、11月16日(金)9:00楽友協会チケット窓口だったので、16日8:00からオーパンガッセで<ヴァルキューレ>のチケットを購入した後、そのまま楽友協会チケット窓口に行きました。徒歩10分の距離なので、8:50には楽友協会に着いたのですが、待っている人は3人しかいませんでした。じきに職員が来て、「先週の先行発売で座席は完売。今日の一般発売には立見席しか残っていません」とのこと。

おなじプログラムが12月8日(土)午後・9日(日)午前にもありますが、やはり先行発売で座席は完売。1週間前の一般発売には立見席しかないとのことなので、7日の立見席を購入。19:30開演なので、18:00から並んで場所取りします。

ついでに12月15日(土)午後・16日(日)のラトル指揮公演はどうか確認したところ、これも先行発売で座席は完売。私は、15日・16日は予定がつかないので、14日(金)午後の公開リハーサルを聴くことにしました。公開リハーサルのチケット窓口は楽友協会の別の窓口になっているのですが座席は完売。これも立見席になりました。ラトルは、ベルリン・フィルで東京・川崎・ベルリン・ルツェルン・ザルツブルグと、公演・リハーサルとも何度も聴いていますが、ウィーン・フィルで聴くのは初めてなので、曲目自体はあまり興味ありませんが、リハーサルを聴いて勉強したいと思います。しかし、公開リハーサルにもお金を取るのは楽友協会くらいです。

さらに、ジルベスター&ニューイヤーのチケットはどうか確認したところ、12月30日・31日、1月1日と3公演あるのですが、12月30日・31日は立見も完売。1月1日は、通常なら12月1日が立見席の一般発売だが、ウィーン・フィルのチケット窓口は土日が休みなので、12月3日(月)9:00からとのこと。立見席でもよいので、チケット奪取頑張ります。

選んでオペラやコンサートに行こうと思うと、チケット発売日は早起きしないと・・・。

*2月14日のゲルギエフ指揮<悲愴>を聴きにいらっしゃるご予定の方へ:楽友協会主催の定期外公演なので、1月24日(木)9:00一般発売ですが、立見席になると思われます。2月18日(月)の<海>は夜公演なので、11日(月)9:00の一般発売にも座席が残っているかも知れません。よろしくお願いいたします。

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ウィーン国立歌劇場チケット購入成功!

来月12月15日(土)夕刻から17日(月)午前にかけて、日本からの来客があるので、12月16日(日)19:00ウィーン国立歌劇場ウェルザー・メスト指揮、ワーグナー作曲<ニーベリングの指輪:第1夜ヴァルキューレ>(プレミエ3公演目)のチケットを購入すべく、11月16日(金)8:00売出のところ6:20から並び、見事、29ユーロながらも舞台・ピットともにバッチリ見られる良い席をゲットしました!

路面電車の始発は5:11で、当初はこれに乗るつもりでしたが、15日はドイツ語資格試験の筆記に4時間もかかり、また、結膜下出血初日でもあったので、目覚まし時計を5:00にセットして21:30に就寝。夕方から降り始めた雪がしんしんと積り、静かな夜・・・・と思いきや、突如、ゴーゴーという騒音で3:30に目が覚めました。何の音かと思ったら、市役所の除雪作業でした。

物凄い積雪なので、始発に乗る気力もなく、温かいコーヒーを飲んで、5:38の路面電車でオーパンガッセのチケットセンターへ。ウィーンでは朝6:00から開くお店もあるので、5時台はラッシュアワーです。道路はマイカー渋滞。ところが路面電車の乗客は私1人。行き交う路面電車は下りなので乗客ゼロ。それでも早朝から公共交通機関が動いているのは、共産的な体制の名残でしょうか。

チケットセンターには6:20に到着して20番目でした。寒い時期になったので、朝6:00にはチケットセンターのロビーを開けてもらえたそうで、路上で待つ必要はありませんでした。午後からのドイツ語資格試験の口頭試験に備えて、待っている方たちと会話をさせていただきました。私の前のおじい様は、フォルクスオーパのダンサーだったそうで、1970年頃の日本ツアーに参加したそうです。東京文化会館、NHKホール、神奈川県民会館のほか、大阪と福岡へ行ったとか、銀座で買い物をしたとか、思い出話をたくさんしてくださいました。ただ、少し訛があると思ったら、チェコのプラハ出身で、1968年にウィーンに来て、ちょうど40年とか。40年たっても、訛は残るものなのだと、わが身を振り返りました。

問題は1人2枚までしかチケットを買えないことでした。日本からの来客2人と自分の分の計3枚が必要だったので、1枚だけ購入予定の人を探しましたがいませんでした。そこで、1度購入したら、もう1度列の最後に並ぶことにしました。8:00の段階では70人くらいの列でしたが、8:05頃にコンピュータ故障のトラブルがあり、20番目の私でも、購入手続きが終わったら8:15でした。その間に列が長くなり、2度目はおそらく110番目くらいだったでしょうか、すでに手頃な値段は完売。数万円投じるか、10ユーロの侍従席にするかです。<ヴァルキューレ>は12月20日にも最終公演があるので、11月20日も早起きしてチケットセンターに並ぶことにして、12月16日の自分の分は10ユーロの侍従席にしました。舞台は見えませんが、ピットのトロンボーン&テューバは見える席なので、音楽に集中したいと思います。

大晦日12月31日の<こうもり>は、通常の発売よりも早く、11月24日(土)8:00からなので、来週は11月20日(火)・24日(土)と、早起きして頑張ります。

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とにかく乾燥が凄いです!

<その1:ソフトコンタクトの使用時間要注意>

11月15日(木)の朝、シャワーを浴びて、コンタクトレンズを入れようとしたら、左目が真赤! こちらに来てから2度目の結膜下出血です。ワンディ・アキュビュー・モイストを使っているのですが、東京では普通に1日16時間くらい入れていても全く問題ないのですが、こちらは物凄く乾燥しているので、1日8時間程度の使用に留めようと思います。

このような結膜下出血、実は今回で2度目です。前回は先月、10月1日の成田-アムステルダム間のフライト中に右目が結膜下出血。生まれて初めてのことだったので、強烈にびっくり! スキポール空港でトランジットの時、救急治療室に行ったのですが、「乾燥している機内では、よくあることなので、治療の必要なし」といわれて安心。ほぼ1週間で完治しました。今回は、あの時よりもやや重症で、2か所から出血している模様なので、完治10日程度かと思います。

そのようなわけで、結膜下出血が完治するまで眼鏡で生活し、あまり長時間パソコンに向かわないように注意したいと思います。眼鏡生活での問題は視力です。コンタクト・レンズでは左右1.2に矯正しているのですが、眼鏡だと0.7なので、これだとオペラやコンサートに行っても、ステージやピットがよく見えません。今日、11月17日(土)の夜は、小澤&ウィーン国立歌劇場でチャイコフスキー作曲<スペードの女王>プレミエ公演を観るのですが、PARTERRE-LOGE-LINKSの116ユーロもする席なので、舞台は見えそうです。ただ、できれば1.2の視力で見たかった。

<その2:スキンケア用品は乾燥用>

こちらでの生活のために、長年愛用しているアミノ酸シャンプー&リンス、洗顔料などスキンケア用品一式、半年分買い込んで(なんと17万円しました!)持ってきたのですが、予想以上に、リップクリーム、ハンドクリーム、リンス、ローションの減り方が早いです。このままでは2月初旬には尽きてしまいそうな・・・。日本から来る方に持ってきていただくか、こちらに代用品がないか、目下、思案中です。私の愛用品は、無香料・無鉱物油で敏感肌対応の特別な物なのです。

2004年の夏、出張途中のオスロで、愛用のスキンケア用品が足りなくて、街中でみつけたBODY・SHOPで代用品を購入。以後、バス用品を中心に、東京でもBODY・SHOPを利用。出張の時は、行く先にBODY・SHOPがあるか事前にチェックして、あれば現地調達。BODY・SHOPは、世界の主要都市・日本の主要都市のどこででも、ほぼ同じ物がほぼ同じ値段で売られてるという、グローバル経済の確認材料です。

ウィーンにはステファンス寺院のそばにBODY・SHOPがあって、すでに通い詰めています。日本ではひと冬に1つでも余るボディバターが、こちらだと1か月で1つ使い終わってしまいます。ボディバターの買い足しついでに、乾燥体質用のシャンプー&リンスを購入して使ってみたら、こちらの硬質水にも合うのか、しっとり。逆に、日本では、ベトベトしてしまって使えないのかも知れません。

こちらでの値段は、1ユーロ170円だと日本とほぼ同じ。日本で1,850円の物が11ユーロみたいな具合です(消費税込)。会員証をつくると2回目からは1割引で、20ユーロ以上購入した時にはプレゼント付と、不気味なくらいサービス旺盛なので、実質的には日本よりもかなり安いと思います。プレゼントは、好みではないデザインのポーチとか、必要のないメイク用品とかなので、毎回断っていますが・・・。

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WPh&プレートル マーラー<巨人>

Dsc00933_211月13日(火)は楽友協会大ホールにて、プレートル指揮&ウィーン・フィル、ビゼー作曲/交響曲1番、マーラー作曲/交響曲1番<巨人>を聴きました。

今回は、ステージ上のオルガン横の上手13ユーロの座席でした。通常なら、トロンボーン・パートを真上から覗き込むことになるのですが、ウィーン・フィルの場合、トロンボーンが下手に座るので、私の真下はホルン・パートでした。ホルンの方にとっては、もっとも勉強になる客席と思われます。

プレートルは1924年8月4日生まれとあるので齢83。今度のジルベスター&ニューイヤー・コンサートに登場予定。この年齢ともなると、日本には来そうにない巨匠。それが、ビゼーが17歳、マーラーが29歳の時の交響曲を振るとどうなるか? 残念ながら今回の座席では、身体をねじってステージを覗きこまないと指揮者の全景は見えなかったのですが、大振りになることなく、軽やかな演奏でした。

大音量のフォルテシモでも、音がまとまっていて、シューボックスのホール全体が楽器として共鳴。さすがにレジデンツだけあって、ホールの鳴らし方を知っている・・・というか、ウィーン・フィルはこのホールを鳴らすためのオーケストラ?という印象を持ちました。

コンサートマスターはキュッヘル。木管にはエキストラも多かったのですが、トロンボーンは1番キューブルベック、2番おそらく若いエキストラ(セイヤーバルブのバストロに見えました?)、3番ヤイトラー。トランペット1番はシュー。キューブルベックは、ウィーン・トロンボーン四重奏団の演奏では、歌心と音色重視のためか、ボロボロ落ちるのが気になったのですが、オケマンとしての実力はさすがです。

ところで10月から一度もバウスフィールドの演奏を聴いていないのですが? 

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早くも積雪が・・・

11月10日(土)の夕刻、コーミッシェ・オーパに出かける時間になったので、ベルリン国立図書館を出たところ、停まっている車に積雪が! スタジアムでのブンデスリーグ観戦を予定にしていたBPh首席トロンボーンの2人も、雪になったので観戦を取りやめたそうです(余談ですが、あの2人は並びでアボ席を買っているとか。オケの乗り番はスタジアムで相談しているのでしょうか?)。

写真は、11日(日)11:30、ウィーンのアパートメント・ホテルの窓からの景色です。週末、ザルツブルグでは大雪になったそうです。この時期から大雪が降るのは珍しいそうです。去年は記録的な暖冬でしたが、今年はその反動かも・・・。車のタイヤを冬用に付け替えましょうと、新聞の一面に書かれていました。

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ベルリン国立図書館

往路11月9日(金)-復路11日(日)のオーストリア航空ウィーン-ベルリンは、航空運賃片道1ユーロ(165円)。燃料税などで合計98ユーロにはなったのですが、航空会社はどうやって運営しているのか不思議。ちなみに復路は20人くらいしか乗っていませんでした。OeSD試験前で、しかも、BPhのアメリカ・ツアー直前にもかかわらず、この日程でベルリン行を決めたのは、航空運賃が安かったからという以外にありません。

ベルリン・フィルハーモニーがある文化フォーラムの一角にベルリン国立図書館があるので、演奏会やオペラの時間以外は、この図書館でOeSDの試験勉強をすることにしました。普通に日本の公立図書館を利用するようなつもりでいたのですが、行ってみたら大違いでした。利用証を購入しなければならないのです。個人利用は1か月10ユーロ、1年25ユーロ。国立図書館なのに利用料をとるなどとは、日本では想像もつきません。3月末までに何回利用する機会があるかわかりませんが、<アラベッラ>3時間も25ユーロだったわけで、これは勉強のためと思って1年間の利用証を購入しました。

日本の図書館では、蔵書にチップが埋め込まれているので、利用者が自分の辞書や図書を持って自習室に入っても問題ないのですが、ここは入口でいちいちチェックがあり、ドイツ語の問題集を持って入ったら注意されてしまいました。とはいえ、実際には担当職員の個人裁量によるところが大きいのか、自習室では自分の図書を使っている利用者が少なからずいたようです。

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コーミッシェ・オーパ <3つのオレンジへの恋>

11月10日(土)は、ベルリン・コーミッシェ・オーパ&マティアス・フォレムニー指揮、プロコフィエフ作曲<3つのオレンジへの恋>を観ました。PBhで契約団員をしていたルッツが、今シーズンのみの短期ですが、首席トロンボーン契約出来たというので、応援団として観に行ったわけですが、とても楽しめました。

この劇場の売りは、歌手よりも舞台芸術です。専属演出家のアンドレアス・ホモキによる<3つのオレンジへの恋>は、まるでディズニー・アニメを見ているように、カラフルでファンタジックです。プレミエは1998年とのことなのでロングラン。なんど見ても楽しめると思います。

プロコフィエフ作品なので、オーケストラの演奏技術も必要です。3幕で大活躍のテューバ・ソロは素晴らしかったです。現在、プローベヤール(試用期間)のウィーン出身のフランツ・ヴィンクラーとのこと。バストロもとても安定していました。ルッツには、正団員への道もあるとのことなので、経験を積んで頑張ってもらいたいと思います。

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BPh&ラトル マーラー10番ほか

11月9日(金)の夕方、ベルリンへ飛び、ベルリン・フィル&ラトル、クリスチャン・Dsc00932_2 ジョスト作曲<Heart of Darkness>クラリネットと管弦楽のためのオデッセイ(初演)、マーラー作曲交響曲第10番(クック版)を聴きました。

ジョストの新作では、オーケストラが2つに分かれて舞台の左右に配置されていました。今回も座席はG-links1列8番だったので、舞台下手の上になり、下手側のオーケストラがよく見えませんでした。クラリネット独奏はBPh首席奏者のステファンスでした。現代曲のソロは彼のお得意とのこと。したがってオケのトップはフックス。

ジョストは私と同じ1963年生まれ。アポロが月面着陸した映像を見て宇宙飛行士に憧れた、その思いが曲想になっているとのこと。私が幼稚園の頃だったなぁと思いながら聴きました。この曲は、カデンツァがない代わりに独奏クラリネットのみの長いピアニシモがあるのですが、客席から携帯電話の音が・・・(涙)。トロンボーンは、1番オット、2番アカデミカーのルカス、3番アカデミカーのハンネス、4番ライエンデカー(コントラバス・トロンボーン)という布陣でした。

後半、クック版のマーラー10番。日本ではほとんど演奏されることがないので、初めて聴きました。マーラーの没後、音楽学者が編集した作品ですが、ユーゲントシュティールのモザイク画を見ているような曲でした。ベルリン・フィルは、11日からアメリカ・ツアーで、カーネギーホールほかでも、この曲を数回演奏するとか。現代曲と珍しい大曲だけの演奏会でも満席になるのは、ベルリン・フィル&ラトルだからでしょうね。

前半・後半とも長い曲だったので、終演時間は22:30。終演後はツアーに向けて楽器の梱包作業が23時過ぎまでかかった様子。お疲れ様です。

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OeSD模擬試験

OeSDは、1日目が読解90分+聴解30分+記述90分で、休憩時間を入れて4時間。2日目が会話30分と、日常的に試験がある学生のうちならともかくも、中年おばさんの私には、体力的にキビシイものがあります。

11月7日(水)の夜は読解の模試、8日(木)の夜は聴解と記述の模試。週明けの12日(月)の夜は会話の模試です。7日・8日は、もうボロキレのように疲れました。帰りの電車が急停車して、こちらのS-Bahnには階段があるのですが、階段で転んで筋肉痛です。

とりあえず、ここまでの模擬試験では合格点になっているとのことですが、本番で集中力がもつかどうか、それが最大の問題です。

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アラベッラ

11月7日(水)からドイツ語学校の集中講座を受けていて、ブログが更新できませんでした。ドイツ語学校のPCでは日本語が打てないのです。11月11日(日)の午後から久し振りに研究室に来ています。今から、この間の記事をまとめて書き込みます。

11月6日(火)は、ドイツ語学校の集中講座前夜祭(?)として、ウィーン国立歌劇場でR.シュトラウスの<アラベッラ>を観ました。19:30-22:30の長丁場なので躊躇したものの、アンゲラ・デノーケがタイトルロールを歌い、次期音楽監督のウェルザー・メストがタクトを振るということに惹かれ、10月31日、ふらっとチケット売り場に立ち寄ってしまったのでした。ラッキーなことに、GALERIE SEITE LINKS 1列12番25ユーロの席が残っていたので即購入。この席、安いうえに、私にとっては最良の席なのでした。

Dsc00927最上階の4階ですが最前列なので、舞台も、ピットの中の指揮者もトロンボーンも、バッチリ見られるのです。先日のクリーヴランド管弦楽団の演奏がアメリカのオケの特徴なのか、はたまたウェルザー・メストの棒の個性なのか、確認する機会でもありました。加えて、さらにラッキーなことに、トロンボーン1番はディトマール・キューブルベック、3番はカール・ヤイトラーと名手揃い。舞台も、ピットも、さらにはドイツ語の字幕も(ドイツ語の歌だけ聞いても、オペラだと単語を聞きとれません!)と、鑑賞したというよりも、勉強したという感じの3時間でした。

おなじR.シュトラウスの作品でも、おどろおどろしい悲劇の<エレクトラ>とは打って変わってハッピーエンドで終わる華やかな舞台の<アラベッラ>。経済的に困窮しているにも拘わらず、贅沢な生活から抜け出せないヴァルドナー伯爵。美貌の長女アラベッラに、裕福なマンドリカを見合さなければなりません。そのマンドリカはアラベッラの写真を見て一目ぼれ。アラベッラにとってもマンドリカは、路上で見かけた憧れの人でした・・・。まるで少女漫画の世界です。

レクサスがスポンサーのオペラなので、今回も舞台にレクサスの高級車が登場するかと思いきや、珍しくそういうシーンはありませんでした。貴族の享楽的な生活が舞台とはいえ、パーティーでオカマやほとんどストリッパー?が登場するのはゲテモノ趣味と思うのは日本人だけでしょうか。スヴェン-エリック・ベクトルフ(Sven-Eric Bechtolf)の演出で、12回目の上演だそうです。マンドリカを歌ったモルテン・フランク・ラルソン(Morten Frank Larson)はウィーン国立歌劇場初登場だったそうです。北欧固めの上演。

2003年ザルツブルグ復活祭の<フィデリオ>で歌っているデノーケの映像をテレビで見て以来、何気に私はデノーケのファンです。その時のトロンボーンは1番がオット、2番がボイマーで、ボイマーがバストロを吹いていた最後の頃の演奏です。またボイマーのバストロを聞きたいという熱い思いとデノーケが重なってしまうためかも知れません。

デノーケは、写真のようにブロンドのはずなのですが、アラベッラでは黒のロングヘア。2004年2月にベルリン・ドイツ・オペラで<タンホイザー>のエリーザベトを歌った時も(デノーケが歌うというので、ベルリンまで観に行ってしまった私です)、やはり黒のロングヘアにしていました。ネトレプコもそうですが、白人にとって黒髪は、美の象徴なのかも知れません。白雪姫も黒髪ですし。日本女性は黒髪に自信を持つべきです!

話は演奏に移りますが、やはりR.シュトラウスは難解な曲ですね。ウェルザー・メストの指揮が平板なのかと思いましたが、曲が難解なのだと思います。2年前に吹いたアルペン交響曲の練習を思い出しながら聴いてしまいました。日本ではほとんど演奏される機会がない<アラベッラ>ですが、トロンボーン3本にテューバ1本のごく普通の編成。しかし、3本のトロンボーンがそれぞれソロ楽器として用いられ、トロンボーン的にはかなり美味しい曲です。ディトマール・キューブルベックを観察していたら、実に面白かったです。とにかく暇ですから、足を組んで舞台を眺めていたり、指揮者のように手でアインザッツを出してみたり、楽しんでいました。まさか客席からじっと見られていたとは、つゆとも知らず・・・。

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ネトレプコ&バイエルン放送響 2本だて

11月4日(日)は、ウィーン楽友協会大ホールにて、マチネ(15:00-17:30)とソワレ(19:30-21:30)の2本立てでした。

<マチネ>

ベネチア・バロック管弦楽団、指揮アンドレア・マルコン、独唱アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)、アンドレアス・ショール(カウンターテナー)

前半:ヴィヴァルディ作曲/弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調(RV114)他、後半:ペルゴレッシ作曲/スターバト・マーテル

まさか、ネトレプコを聴けるとは思っていませんでした。ネトレプコが歌うオペラは、チケット発売の前日からOperngasseのチケットセンターに列が出来ると、チケットセンターのおばさんが言っていましたので、とっくに完売だと思っていました。10月24日のお昼に、同日ソワレのバイエルン放送響のチケットを買いに行ったついでに、ためしに聞いてみたのですが、窓口のおばさん、「ネトレプコの出る演奏会はすべて売り切れです」。やっぱり・・・。「でも、立見ならまだありますよ」。スーパーセレブスターのネトレプコを生で聴けるなら、いや、見られるなら、この際、立見Dsc00921_2 であろうと構いません。

8月のザルツブルグ音楽祭ではキャンセル騒動だったスターバト・マーテルですから、今回も急病とかでドタキャンになるのでは?と心配していただけに、プログラム後半、彼女がステージに登場した時は胸をなで下ろしました。

バロック楽団の伴奏で、こんなに艶っぽい張りのあるソプラノでいいのだろうか?という不思議な調和。予想外の発見は、ショールのカウンターテナー。アルト歌手の誰かがキャンセルした代役だったそうです。私的には、カウンターテナーにはコバルスキーみたいな中性的な色気が欲しいので、大柄なおやじ系のショールには期待していませんでした。ところが、ショールのご太いカウンターテナーが、ネトレプコのご太いソプラノとコラボレートして、シューボックスのホールをうねってました。伴奏はモダン楽器でもよかったのではないかと思いますが、これはこれで・・・。

<ソワレ>

バイエルン放送交響楽団 指揮マリス・ヤンソンス

ハイドン作曲/交響曲104番<ソロモン>、ブルックナー作曲/交響曲7番

数十ユーロも出資するつもりはなかったので、こちらも6ユーロの立見席にしました。楽友協会の立見席で最前列を確保するためのコツを知らなかったので、今回はマチネとソワレのハシゴだったので、ソワレで最前列を取るための「お勉強」をDsc00923 しました。

開演60分前に楽友協会の玄関が開き、建物の中に入れます。立見席の客席のドアは左右2つあり、ドアに通じる階段も左右に2つ。この階段の下で待つことさらに30分(写真)。開演30分前になると客席のドアの手前まで入れます。ドアの前で待機して、開場合図のブザーで陣取り合戦となります。

17:30にマチネが終わり、近くのカフェで休憩して、18:20に玄関に戻ったら左のドアの1番乗りでした。国立歌劇場の立見だと2時間前から並ぶのが鉄則ですが、こちらは意外と楽勝。ほぼ同時に70歳くらいの上品なご婦人3人連が来て、やはりマチネとのハシゴだそうです。みなさんアボ(会員)仲間だそうで、立見席は1割引で5.4ユーロとか。老人割引はないのだそうです。

待ちながら、マチネのネトレプコの話題に。国立歌劇場でも、ザルツブルグ音楽祭でもアボにもなっているそうで、椿姫、ボエーム、愛の妙薬と、彼女の歌うオペラは全部観ているとか。ここは新宿コマ劇場か?という感覚にとらわれました。社会現象的には、日本の演歌歌手=ウィーンの歌姫。

国立歌劇場のような過激な陣取り合戦はなく、「あら、順番よ!」的な上品な雰囲気で、一番乗りだった私は当然、一等席でした。立見席は、シューボックスの後ろに付け足された空間なので、最前列とそうでないのとでは、全く響きが違うことがわかりました。

ヤンソンスの指揮は安定していて、それなりの演奏レベルはキープ。10月にベルリンで聴いた、疲れたハイティンクのブルックナー8番よりもよかったと思います。2日前のアメリカのオケとは対照的に、ドイツ=オーストリア系の分厚い響きにも拘わらず、トロンボーンはベルリン・フィルとは違ってドイツ管を使っていないので、日本人の耳には聴きやすいように思います。しかし、その分、モダンな楽器になるので、ホールのキャパシティーに比べて大音量。その昔、朝比奈がブルックナーを振ると、目一杯吹いても、「もっと」と指示が飛んだそうです。私の師匠は、「歳だから聞こえない?」などと言っていましたが、このくらい、うるさ過ぎるくらいの音量を彼は望んでいたのでしょうか?

今回のトロンボーン1番は、ホルヒではない方の首席でした。天才の誉れ高いハンネス・ホルツル君がアカデミカーになったとのことで、ハンエスが乗っていたら楽屋口に行って話をしようと思いましたが、残念ながら彼は乗っていませんでした。

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ウェルザー・メスト&クリーヴランド管弦楽団

Dsc0086311月2日(金)は、ウィーン楽友協会大ホールで、フランツ・ ウェルザー・メスト指揮、クリーヴランド管弦楽団、マーラー作曲交響曲第2番<復活>を聴きました。

ソプラノはスウェーデン人のMalin Hartelius(マリン・ハルテリウス?)、アルトはアルゼンチン生まれのBernarda Fink(ベルナルダ・フィンク?)。合唱はウィーン楽友協会合唱団と、みなさんウェルザー・メスト縁の方々。

小澤の後任として、2010年からのウィーン国立歌劇場音楽監督のポストが決まった、地元オーストリア出身のウェルザー・メスト。まさに、彼のアメリカでの成功を讃える凱旋公演でした。地元の合唱団が共演したこともあるかも知れませんが、ウィーン・フィルの演奏会よりも、客席は盛り上がっていました。

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戦後、ジョージ・セル時代にたくさんのレコーディングで世界に名を馳せ、マゼール、ドフォナーニ時代を経て、ウェルザー・メストに引き継がれたアメリカの名門、クリーヴランド管弦楽団。ベルリン・フィルやウィーン・フィルとは、音のつくり方が違います。

旋律を受け持つパートが次から次へと、まるで影絵のようにというか、切り絵のようにというか、鮮明に移り変わっていきます。ドイツ=オーストリア系のオーケストラのような、ピラミッドの底辺を支える分厚い響はありません。マイアミの本拠地では聴いたことがないので、よくはわかりませんが、これがアメリカの音なのでしょうか。例えばカーネギーホールでは、旋律が浮き立ってシネマサウンドのように聴こえますが、私にとっては、これがアメリカの音という印象です。

<復活>は、この夏、私のアマオケでも、ウィーンの王宮フェストザールと東京文化会館で、「炎のマエストロ・コバケン」こと小林研一郎の指揮で演奏したばかりなので、「ここはコバケン、こんな指示だったな・・・」などと、自分たちの演奏と照らしながら聴いてしまったのですが、ウェルザー・メストの指揮は極めて「お上品」。

トロンボーンの音色は、おそらくエドワードでしょう。アメリカ全体の傾向なのでしょうか、かなりダークな感じ。トランペットが気持ちヴィブラートをかけていて対照的。名門オケの割にはトロンボーンのポストは少なくて、テナー2人、バス1人、計3人だけなので、1人はどこかからのエキストラです。

こんな風に客観的に聴いてしまった私ですが、客席は盛り上がっていました。私は、舞台の上よりも、舞台の下の観客に心打たれました。日本のホールだったなら、これだけの大曲の演奏が終われば、しかも<復活>の最後は渾身のフォルテシモですし、間髪を入れずにブラボー+大喝采です。ところがウィーンの観客は、5楽章の合唱を聴きながら涙しているのです。ずるずると鼻をすすっているおじさんもいます。最後の音が消えた後も、数十秒間の沈黙。この曲の宗教的な意味をかみしめているのですね。

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ところで、クリーヴランド管弦楽団のテューバは、新日フィルからウィーン国立歌劇場管弦楽団のオーディションに合格したものの試用期間で終わり、クリーヴランド管弦楽団のオーディションを受けて合格した、話題の杉山氏。舞台の右端に小さく映っていますが、わかりますか?

海外で活躍する日本人プレーヤーは多いのに、海外の音楽祭でレギュラーになっている日本のオーケストラがないのは、日本の後進性を物語っています。

演奏会プログラムによれば、ウェルザー・メストの力によってクリーヴランド管弦楽団は、ルツェルン音楽祭やウィーン楽友協会の主催公演にも定期的に招かれるアメリカのオーケストラの一つに成長したとのこと。日本のオーケストラも、海外の音楽祭にレギュラーで招かれる時代が来ることを待望します。

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日本女性評

その1:

ドイツ語学校のディベート訓練の教材に、1955年発行の米国婦人雑誌<Housekeeping>のドイツ語版が配布されました。1950年代のアメリカといえば、戦場から夫が帰還し、家族主義が謳歌された時代です。「主婦はこうあるべし」という訓話がトクトクと書かれています。

例えば、「夫が帰宅する前には、食事の用意はもちろん、子供たちの宿題も終わらせて、薄く化粧直して、髪は上品にまとめ、準備万端整えましょう」、「玄関は明るくして、満面の笑みで夫を迎えましょう」、「夫は仕事で疲れているので、自分の身の回りにあったことなどを愚痴ってはいけません」、「たとえ夫が仕事で帰らない日があったとしても、なぜ帰らなかったのかなど、細かく詮索してはいけません」。などなど、アメリカ版<女大學>なんですね。

これを読んだ29歳のスロバキア人男性が言いました。「日本だけは、今でもこうだと聞いているよ!」。さて、どうでしょうか? みなさんはどう思いますか?

その2:

アパートメント・ホテルのお向いの部屋の方と知り合いになりました。ローマ大学の物理学の教授だそうで、12月初旬まで、やはりこちらの大学に滞在しているのだそうです。

実はこの方、少し変わっていて、これまでにも何度かジムで一緒になったのですが、身体を動かすというよりも、ジムに置いてあるテレビを見ているだけ。トレーニングマシンが数台置いてあるだけの小さなジムで、二人っきりだったりすると気味悪く、「テレビだったら自分の部屋で見てよ!」と内心思っていました。

エレベーターで一緒になり、私が2階で降りたら付いてきて、アパートメント部分は一番奥なので廊下をずっと歩かなければならないのですが、ずっと付いてくるではないですか。「げげげー、気味悪~。あのおじさんだ!」、「こういう時は、こちらからご挨拶してしまえ!」と、"Guten Abend!" と声をかけたら、英語で、「ええぇ、ドイツ語しゃべれないので・・・」と。じゃあなんで、わざわざジムのテレビでドイツ語のくだらない番組見てるのか?ますます気味悪・・・・と思ったのですが、英語で話すことになったら、夜9時過ぎにもかかわらず、1時間も立ち話になりました。向いの部屋の住民同士ですので。

日本には、仕事で3回行ったことがあるそうで、自称<日本通>。このアパートメント・ホテルには東洋系の宿泊客も多いのに日本人はほとんどいなくて、私が日本人だと知ると大喜び。「京都は素晴らしい」とか、最初は一般的な観光の話でしたが、<日本通>を証明したかったのか、「東京にはカプセルホテルがあるというけど使ったことある?」とか、いろいろしゃべりだし、流石にイタリア人。それでもって、「日本は今でも男性社会なんだよね~」ですって。

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カルフォルニア産ひとめぼれ

Dsc00903_2こちらに来て最初に購入した<イタリア産あきたこまち>を食べきったので、10月30日(火)はナッシュマルクトの日本屋へ、お米の買足しに行って来ました。今度こそ、お寿司をつくれるお米を購入しなければなりません。職場の同僚も、「寿司はまだか」とばかりに待っています。

今回は、<カルフォルニア産ひとめぼれ>お試しパック1.99kg6.90ユーロ(約1140円)を購入してみました。日本での消費者価格と変わらない値段です。普段は10kg袋でしか販売しないそうですが、たまたま、小分けにして売る必要があったそうで、1.99kgを購入することが出来ました。

前回、日本屋に行った時は気づかなかったのですが、こちらで販売している銘柄米の大半はカルフォルニア産でした。ついでに麺類のコーナーを見たら、これもまたびっくり。干しうどんも蕎麦も、アメリカ食品安全基準合格マークの中国産が並んでいます。値段も、日本産に比べて格段に安く、これらが日本に輸入されたら、日本の生産者はどうなるのかと危惧の念を禁じえません。日本産は、探しましたが<稲庭うどん>はなくて、<讃岐うどん>がありました。300gパック6.98ユーロ(約1150円)と高すぎます。

<カルフォルニア産ひとめぼれ>ですが、10月31日(水)に炊いてみたら「すごく美味しい~!」。今年の3月初旬に新潟県魚沼市に出張したので、<魚沼産コシヒカリ>を買ってみましたが、それとどっこいどっこいです。これまで私的には、<ひとめぼれ>のポイントは高くなかったのですが、意外でした。カルフォルニアには日系人がたくさんいるので、銘柄米の需要も高いのでしょう。

今日11月1日(木)は「諸聖人の祝日」(Allerheiligen)でお休みなので、今朝は9時過ぎに、<カルフォルニア産ひとめぼれ>に納豆(日本屋で買った冷凍の日本産有機栽培納豆3パック3.98ユーロ)とお味噌汁で、ゆっくり朝食をとりました。朝食をとりながら、ドイツ語学習のためにテレビを付けたら、朝食の国際比較番組をやっていて、ゲストの専門家が和食を食べながら、<スシ・ライス>と<ミソ・ズッペ>、これが健康にいいとか言っていました。ゲストの方の食卓には、納豆、海苔などの他に大型の焼き魚も載っていたのですが、あれをこちらで食べたらものすごく高い値段の食事になると思います。

ちなみにテレビ番組ですが、オーストリア国営放送(ORF)だと何となく南部ドイツ語訛りがあるので、標準ドイツ語のドイツ第二国営放送(ZDF)が映るので、なるべくこちらを付けています。そういえば、ベルリンのKaDeWeでは<スシ・ライス>(SUSHI REIS)が売られていますが、こちらでは見ていません。<スシ・ライス>の産地はどこなのでしょう。

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