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2007年10月

夏時間終わりました

10月28日(日)の深夜に夏時間が終わりました。午前3時になったところで、時計を1時間戻すのだそうです。日本との時差は、7時間から8時間になりました。

日の出が1時間早くなるので、朝7時には明るくなるので、とてもうれしいです。先週は雨続きだったこともありますが、朝8時はまだ薄暗かったのです。おまけに、夏時間が終わったとたん、週明けからお天気で、コート不要の暖かさに戻りました。

数年前、3月下旬にベルリンのケンピンスキーホテルに泊まった時、ちょうど夏時間が始まる週末で、枕の上にチョコレートを添えた注意書きが置かれていました。今回も、アパートメント・ホテルだから、そのようなサービスがあるかしら?と期待しましたが、何もありませんでした。

朝起きて、テレビを付けて、きちんと1時間早くなっていることを確認して安堵。夏時間が終わったからといっても、こちらの人たちは、特段、何もなかったかのような生活です。

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エレクトラ

10月27日(土)は、ウィーン国立歌劇場のR.シュトラウス<エレクトラ>を観てきました。たった1幕1時間45分の作品で、演出もハーリー・クップファーによるお馴染みの物で(これなら演奏会形式でもいいのでは?という程度の舞台装置ですし)、53回目の上演にもかかわらず立見席までAUS(完売)。Dsc00902_5 やはり主役は、ウィーン国立歌劇場でクリテムネストラとして初登場のアグネス・バルツァでした!

エレクトラといえば、エディップス・コンプレックスの女の子版、エレクトラ・コンプレッスクの語源になったギリシャ悲劇のお姫様。愛する父親を殺した母親のクリテムネストラとその愛人エギストを、弟のオレストの成人を待って、一緒に仇打ちするという、おどろおどろしいストーリー。

タイトル・ロールを歌ったデボラ・ポラスキーのソプラノは、クライマックスまで声量をキープするためか、ややナイーヴ。しかし、さすがに人気歌手。奴隷のコステュームをまとっていても、その美しい容姿と演技力には見惚れるばかり。

クリテムネストラが歌うシーンはエレクトラよりもずっと少なくて、しかも、私の席GALERIE-LINKSの侍従席からはほとんど見えない舞台下手で歌っていたので、姿形は見えずとも・・・やはりバルツァの声の貫禄は違う! あの声が聴けたから満足です。年齢的にはピークを過ぎたバルツァですが、アルト歌手には円熟味が必要なわけですね。

今回の座席は、舞台下手が見えない侍従席ではありましたが、トロンボーン・パートがばっちり見られる場所だったので、9ユーロ投じました。曲もR.シュトラウスで、金管大活躍です。トロンボーンはテナー2本、バス1本、さらにバストランペット。テューバの隣にあるのはチンバッソなのでしょうか。金管低音セクションは、オレスト登場のテーマを受け持ちます。バスのハンス・ストレッカー以外は、顔と名前が一致しない奏者でしたが、テナー2本のところも綺麗に響いていました。

今回、ピットの出入り口の奥がバンダのスペースになっていることを発見しました!

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ドイツ語学校の授業料

今週の金曜日はオーストリアの「建国記念日」で祝日、来週の木曜日(11月1日)も「諸聖人の日」(Allerheiligen)で祝日。祝日続きで、私の場合は困ります。というのは、今週と来週、2週間コースのドイツ語のレッスンを受講しているわけですが、今週と来週に限って、週5日のレッスンが週4日しかなかったのです。

私的には、かなり怒っています。パンフレットやインターネットには、週20時間(1時間45分)のレッスンで最短2週間419ユーロ(約7万円)と明記されています。ということは、合計40時間で、1時間10.47ユーロという計算になります。しかし、今週と来週の2週間コースでは、合計36時間しかレッスンがないのです。

日本では、特定商取引法違反で行政処分を受けたNOVAが、昨日10月26日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請したとのことですが、こちらの語学学校の制度はどうなっているのか? ここが日本なら訴えたいところです。

この国では、というよりも日本以外では、こういう場合に強く自己主張しないと、相手の言いなりになってしまうものです。ドイツ語学校の事務に交渉しました。「2週間で合計40時間のレッスンのところ、今週と来週では合計36時間しかレッスンがないのだから、授業料も2割引いてもらわないと困る!」と。ところが事務の言い訳は、「パンフレットに10月26日と11月1日は祝日で授業はないと明記しています」とのこと。

あやしいドイツ語学校を選んでしまったわけではありません。このドイツ語学校は日本にも窓口があって、ウィーンでは有名どころらしく、こちらの同僚からも、「そこなら大学付属の語学コースよりも集中的に教えてもらえるし、語学の試験対策もやっているはず」と言われました。日本にあるドイツ文化センター語学部などとは、制度が異なるみたいなのです。

表向きは、「初心者コース以外は、毎週月曜日から授業がスタートし、最短2週間コースから」と謳ってはいるのですが、実質は「最短2週間から途中聴講可能です」ということのようで、最短でも1か月は受講しないと、体系的な文法学習はできないようです。もしも、ウィーンでの語学留学をお考えの方がいらしたら、ご参考にされてください。

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民営化?

10月26日(金)はオーストリアの「建国記念日」(Nationalfeiertag)。1955年のこの日に、永世中立国を宣言したことに由来するそうです。なので大学は3連休です。

「建国記念日」には、連邦議会や市庁舎が無料公開され、たくさんの市民や観光客が訪れます。上の写真が連邦議会で、下の写真が市庁舎です。

Dsc00899 Dsc00900

「『建国記念日』には、国立の博物館や美術館の入場料がタダになると」いう、留学3年目に入る中国人留学生の情報を元に、小雨がちらつく寒空にも拘わらず、朝からシェーンブルン宮殿に出向いてみました。物凄い人出なので、「やはり無料だからかしら?」と期待しましたが、有料でした。チケット窓口の人に聞いたところ、「ここは民営です。ベルヴェデーレ宮殿やアルベルティーナ美術館、国立歴史美術史博物館などは国立だから無料かも知れませんが・・」とのこと。

そこで次に、ベルヴェデーレ宮殿へ行ってみました。しかし、やはりここでも同じことを言われました。「ここも民営です。王宮や国立歴史美術史博物館などは無料かも知れませんが・・」。これって、以前は国公立だったところが民営化されたり、国公立の無料サービスがなくなったりしているということなのでしょうか? どなたかご存じの方があったら教えてください。日本も10月1日から郵政民営化されましたが、確かにオーストリアでも、日本に先駆けて郵政民営化していますからね。

シェーンブルン宮殿もベルヴェデーレ宮殿も、これまでに何度も観光で来て見ていますし、どうしても今日、高い入場料を払っても見てみたいという程の物でもないので、そのまま帰ることにしました。せっかくなので車窓から市内見物でもと思い、多少時間がかかりますが路面電車を乗り継いで帰りました。

夜は、国立歌劇場で「バラの騎士」を観ようかどうしようか迷いましたが、午前中が散歩で潰れてしまったので、その上、4時間もかかるオペラを、立見席の当日券を奪取してまで観ようという気力もなかったので、アパートメント・ホテルの部屋で仕事をして、ジムで運動して、サウナとミストバスに入って、そのまま寝ました。

追加:ちなみに10月26日に国立自然史博物館へ行った人の話では、入場料が半額だったそうです。

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ドイツ語学校

10月22日(月)からドイツ語学校の2週間コースが始まりました。週20時間×2週間で約7万円のレッスン料ですから、手抜きしていたら「もったいない」ので、こちらに集中しています。

14:15-17:30(途中15分休憩)のレッスンなので、1時間45分で1日4時間×週5日なのかと思ったら、月曜から木曜の週4日とのことで計算が合いません? 今週の金曜日はオーストリアでは祝日なので、祝日でもレッスンはあるのかしら?と心配していましたが、心配ご無用とのこと。

初級クラスと中級クラスがあって、私は中級クラスを取っているのですが、初級クラスは7教室くらいあるのに、中級クラスは1教室しかなくて、しかも受講生は7人だけ。ハンガリー人2人、スロバキア人1人、イタリア人1人、フランス語系スイス人1人、そして、私を含めて日本人2人という編成です。

ウィーンは東西ヨーロッパを繋ぐ都市だけあって、(日本人2人を除くと)みなさん隣接する周辺諸国からいらしています。それぞれ、ドイツ語を母語とする人も住んでいる国ですから、よくしゃべれる方たちばかりです。

ただ、いつも思うのですが、英語にしてもドイツ語にしても、私はフランス語圏の方の発音を聞き取るのが苦手です。使う単語も、ラテン語起源の単語を好んで使う傾向があるので、フランス語ができない私には辛いものがあります。フランス語の基礎学習も必要かも知れませんね。

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BPh スメタナ<わが祖国>

Dsc00887_2ベルリン・フィル定期演奏会10月20日(土)ビューロフラーヴェク指揮/スメタナ作曲<わが祖国>の終演直後の写真です。

日本人ではじめて、トロンボーンでアカデミカーになった清水真弓さんの初舞台です(18日・19日・20日の連続公演3日目ですが)。すこしピンボケ写真で申し訳ございませんが、真弓さんの顔映りが一番よい写真をアップさせていただきました。

コンサートマスターはゾンネ、ビオラ・トップはシュトレーレで清水直子さんがプルトの裏、チェロ・トップはマニンガー。オーボエはケリー、クラリネットはステファンスがトップ。ティンパニーはゼーガース。トランペットは1番タルケビ、2番トラ。トロンボーンは1番オット、2番清水、3番シュルツ。テューバはヒュンペル。モルダウのフルート・トップはパユか?ブラウか?と楽しみにしていましたがトラ(どちらの方だったか確認できませんでした。若い男性でした)。ファゴット・トップはウィーン交響楽団の方がトラ、ホルンのトップはヴァーレンドルフといった、ややいつもと異なる布陣でした。

今回の座席は、ブロックG-Linksの1列8番だったので、正面からではなく、舞台を覗き込むようにして聴いたので、全体のサウンドというよりも、奏者のコミュニケーションを確認しながら聴くことができました。「チェコ人の指揮者はストイックで・・・」とオットが言っていたのですが、クライマックスまでひたすら抑えた演奏で、なるほどと思いました。これこそがチェコ魂ということなのでしょうか。指揮者の指示に忠実に従うところが、やはりベルリン・フィルですね。

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ウィーンの森

Dsc00883ウィーン18区から望むウィーンの森です。今日も、雨が降ったり止んだりのお天気なので、あまりきれいに撮れていませんが、しばしこちらをお楽しみください・・・。

番組がなくなった深夜のテレビ放送のようで申し訳ございません。原稿書きを終わらせないと、週末が迎えられないので、こちらに専念しております。

昨晩は、ウィーン在住の女流コントラバス奏者の知人から、トロンボーンも出るジャズ演奏があるからと誘われていましたが、原稿のデータが消えてしまう事件の直後だったので、ドタキャンさせていただきました。大変申し訳ございませんでした。

この週末はベルリン・フィルを聴きに行ってまいります。日本人で初めて、トロンボーンでアカデミカーになった清水真弓さんが2番を吹かれるそうで楽しみです。週明けにレポートさせていただきます。

こちらは最低気温0度の世界になってきました。ベルリンの方が北に位置していますが、平地のせいか、こちらほど寒くないようです。ベルリン行=避寒といったところです。

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データが消えた!

今日のウィーンは雨です。私の心も雨です。なぜかというと、8合目まで完成していた月末締切の原稿のデータが消えてしまったのです。涙、涙、涙、・・・・。

このところ、ひとり研究室に籠って、日本の出版社への原稿を書いており、ウィーンにいながらも頭の中は日本語の世界。来週からはドイツ語の語学学校も始まるし、11月15日・16日にはドイツ語検定試験(OeSD)もあるので、いい加減に日本語の世界から脱しないと、こちらでの調査計画も立てられません。

今週中には絶対に脱稿するぞ!と気合を入れて、昨夜は帰宅後もアパートメントホテルで原稿書していました。夜中の0:30を回ったところで、そろそろ終わりにしようとファイルを上書き保存したところ、突然、ファイルが消えました! ぎょえ~!!!

「最近使ったファイル」で確認しても、作業していたワード文書のファイル名は見あたらず、拡張子tmpのファイルに変わっていて開けません。このままパソコンの電源を落とせば拡張子tmpのファイルは消えてしまうし・・・焦る私。

考えたら日本は朝8:00。いつもテクニカルサポートしてくださる専門家の堤 昭博先生はお目覚めかも?と、ドコモの携帯からSOSメールを送ったところ、即、お返事が! 国際携帯1分180円だけど、これは緊急事態。すがる思いでお電話しました。朝っぱら大騒ぎしてしまい、しかもお電話をかけ直していただいてしまい、大変申し訳ございませんでした。

結局、消えてしまったファイルは見つからず、書き直しになりましたが、堤先生からお餞別にいただいた外付ハードディスクに日本で書いたところまでバックアップがあったので、朝4時まで作業して、6割方は取り戻しました。絶対に今週中には仕上げます!

今まで使っていたVAIOノートは、もうじき丸4年になり、最近では機動も遅く、半年の海外研修中にトラブル発生の可能性大だったので、新しくLet's noteを購入して持ってきたのですが、これがVISTAなのです。XPのWord2003で書いた文書を、VISTAのWord2007で「互換ファイル」として読んで作業していたので、その保存のところで操作ミスがあった模様です。ようやくVISTAにも慣れてきたところですが、VISTA手ごわし!

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ウィーン国立歌劇場チケット購入方法

10月28日(日)プレミエの小澤征爾指揮<スペードの女王>の最終公演、11月17日(土)のチケットが、10月17日(水)一般前売開始だったので、朝8:00にOperngasseのチケットセンターに行きました。こういう時に、市内中心に住めばよかったと後悔します。朝7時はまだ暗く、路面電車と地下鉄を乗り継いで30分、8:00少し前に着いたのですが、すでに長蛇の列。写真は、8:00にチケットセンターが開いて動き出したところです。

学生時代、東京文化会館や神奈川県民ホールの窓口に前日から並んで、泊まり込みで一番安いオペラのチケットを買ったことを思い出します。日曜の売り出しに、木曜から並んでいる人もいた時代です。あまりにも過激化したためか、最近では電話受付になったり、抽選になったりで、日本ではあまり見られなくなった光景です。

これはダメかと思いましたが、一番乗りだったおじさんが、私の後ろに並んでいたおじさんと知り合いだったらしく、「すごい列だけど、同日の午前公演の子供むけ<ニーベルングの指輪>を買う人の方が多いから、大丈夫だよ」と声をかけていて、やや安堵。後ろのおじさんは常連らしいのですが、「いつもはこんなに長い列はできないのになぁ」と、小澤のプレミエ公演の人気に驚いていました。

Dsc00879歌劇場のキャパは、座席1709、立見席567ですが、数えたところ、座席1709のうち342席は舞台が見えない料金カテゴリー8の侍従席です。侍従席なら10ユーロですが、これなら立見席の2ユーロの方がましです。したがって、まともに座って見られるのは1367席程度で、そのうちのかなりの席が、料金カテゴリー1か2の157ユーロ~178ユーロです。リピーターの庶民が少し背伸びして買えるのは、料金カテゴリー4~7の25ユーロ~85ユーロ程度ですが、数えると500~600席といったところのようです。

Operngasseのチケットセンターが、最もチケットを持っているとのことですが、前日に張り出されていたチケット枚数を見ると、料金カテゴリー4~7は計160枚でした。長蛇の列の人が、1人2枚購入しても、80人までは買えるので、期待して待っていましたが、8:30に順番が来たら、すでに料金カテゴリー3の116ユーロか(それも数枚しか残っていませんでした)、10ユーロの侍従席しかないとのこと。1人何枚まで購入できるのか、今回は調べる余裕がなかったのですが、今朝、並んでいた人は、1人で何枚も購入しているものとみました。

Dsc00881目標の料金カテゴリーより少し高くなってしまいましたが、ベルリンまで往復する飛行機代と同じくらいなので、こちらで購入しました。このような席で観る時の最大の問題は、ドレスアップしていかなければならないということです。

ウィーン以外に住む人は、公演日の3週間前までなら書面でも受け付けるとあるので、そちらの枠のチケットも残っているのだとは思います。また、オンラインチケット予約は公演日の1か月前の10時から、電話予約は一般前売開始翌日からとあるので、それらの枠のチケットも少しはあるのだと思います。しかし、確実に買える保障はありません。高くてもいいから確実に購入ということであれば、料金カテゴリー1と2は、すでに6月1日から発売されています。

後にいたおじさんは、どの料金カテゴリーが買えたのか聞いてみたところ、10ユーロの侍従席にしたそうです。舞台は見えなくても、いつもスコアを見ながら聴いているので、一向に構わないのだそうです。ひえ~! 公開リハーサルにスコアを広げて聴いている人が時々いますが、その手のおじさんだったのですね。年金生活者のようでしたので、老後の趣味とみました。

注:ここでの料金カテゴリーは、公演カテゴリーAまたはBの場合です。

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ウィーン国立歌劇場

Dsc00877 夕暮れ時のウィーン国立歌劇場の写真です。

10月の演目の最大の話題は、小澤征爾による新演出の<スペードの女王>。10月28日のプレミエは、とっくの昔にAusverkauftで、私にとっては論外。

しかし、同窓生の小澤征爾がウィーンのシェフの時に、偶然にもウィーンに滞在しているわけで、11月の4回の公演のうち1回は、是が非でも観ておこうと思います。

特に小澤ファンという訳ではありませんが、1999年7月、小澤征爾がボストン交響楽団の音楽監督を辞める最後の夏のタングルウッド音楽祭にも、私は馳せ参じたのでありました。免許取り立ての若葉マークにも拘わらず、初めての国際免許で、ボストンからタングルウッドまでレンタカーを飛ばして行ったことが想い起こされます。あれから8年の歳月が流れ、ボストンの顔から、すっかりウィーンの顔になった小澤です(実に、地下鉄や街路の広告塔に、ここかしこと小澤征爾の顔写真が貼られています)。

10月14日(日)は、朝からアパートメントホテルに籠り、月末締切の原稿を書いていたのですが、運動不足は免疫力を低下させ、街のあちこちで咳をしている人、鼻をかんでいる人に風邪をうつされることにもなりかねないので、夜はオペラを観に出かけることにしました。

マルティネス指揮マノン・レスコー。日本にいたら、大枚を叩いてまでも観ようとは思わないオペラです。一般的に言って、<オペラ好き=歌好き=プッチーニ大好き=マノン大好き>という方程式が成り立つとは思いますが、私の場合、きわめて不純な動機からオペラを観ているので、言葉がわからない、歌手があまり大勢出てこない、その上、トロンボーンが大して活躍しないこのような作品は、数万円出しても観ようとは思わないわけです。

しかし、ウィーン国立歌劇場には2ユーロの立見席があり、中途半端に高い席よりもずっとマシなので、運動不足解消にもなるし、特に今回は<スペードの女王>のための下見にもなるしということで、出かけた次第であります。

2005年のプレミエからちょうど20公演目とのことで、比較的空いていました。タイトル・ロールのマノンは、デージー(Dessi)とハーヴマン(Haveman)が交代で歌っており、14日はハーヴマンでした。歌手には疎い私ですが、ウィーン国立歌劇場で主役を歌える歌手の実力は確かであることが、よくわかりました。また、ウィーン国立歌劇場の演出は、コンサバで好きではなかったのですが、最近では随分と変わってきたなという印象です。

トロンボーンは、3番がハンス・ストレッカーであることはわかりましたが、誤ってBalkon-Rechtsの立見にしてしまったので、オーケストラ・ピットの右端が見えませんでした。客席寄りから1番、2番、3番と並び、3番の後にチンバッソのような見慣れない楽器がありました。今度から、絶対にBalkon-Linksにしなくてはと、深く反省しました。

今月の歌手としては、エレクトラで歌うアグネス・バルツァなので、これはチケットを買おうと思ったのですが、19日、23日、27日、31日の4夜とも、最高ランクの157ユーロと127ユーロ以外、完売でした。たった1時間45分のオペラにも拘わらず、バルツァの人気でしょうか。これもまた、立見席で観ることにします。

しかし、ウィーン国立歌劇場の立見席の問題は、字幕が見えないことです。小澤征爾が音楽監督になってから、セイコーエプソンとの関係でしょうか、よくは存じませんが、個々の座席の前に液晶の字幕が付いたのです。なので、座席があれば字幕が見られるのですが、立見席だと、側近の座席の字幕を覗き込むしかないのです。

ベルリン国立歌劇場では、舞台上にドイツ語で字幕が出ます。ザルツブルグ祝祭大劇場では、ご丁寧にも、舞台上の左半分にはドイツ語で、右半分には英語で字幕が出ます。とりあえずドイツ語がわかれば、イタリア語のオペラでも、フランス語のオペラでも、ロシア語のオペラでも、何を言っているのかわかります。オペラで使う言葉は、だいたい決まっているので(運命とか、人生とか、美しき乙女とか、愛する人とか)、さほどドイツ語に通じていなくてもわかるようになるわけです。

ウィーン国立歌劇場を立見席で観るには、やはり余程の通か、そうでない場合は、言葉がわからないオペラは、しっかり予習して臨む必要があります。

チャイコフスキー作<スペードの女王>はロシア語なので、できれば座席に座って観たいものです。しかし、1か月前のチケット発売が過ぎた公演日は完売で、当日券の立見席しかありません。11月17日(土)の最終公演は、10月17日(水)発売なので、発売日には朝8時から開くOperngasseのチケットセンターに行って、85ユーロ、65ユーロ、44ユーロあたりを目標に座席をゲットしたいと思います。

日本からおいでになる皆様は、オペラ鑑賞を予定される場合、少なくとも1か月前までには、チケット手配をご用命ください。そうでない場合は、立見席となりますことをご了承ください。

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サイズがない!

先週の週末はベルリンだったので、10月13日・14日が、ウィーンでの初めての週末でした。

私が住む19区は、ウィーンの森に近く、ぶどう農家がワインを醸造して販売する<ホイリゲ>で有名な地域。その中でも最も風光明媚なホイリゲは、10月中旬までしか営業していないそうで、しかも日曜・祝日は休業だそうなので、10月13日(土)の昼間こそチャンスとねらっていました。ところが、朝起きたら、前夜からの雨がどんどんひどくなり、ホイリゲまでのハイキングは気が重くなりました。

ウィーンの土曜日はショッピングです。日曜日は、飲食店を除き、スーパーからデパートまでほとんどすべて閉まってしまうので、食品のまとめ買いもしなければなりません。この夏ごろ、日本経済新聞で、日仏米だったかの既婚女性を対象に、休日のリラックス方法をたずねたアンケートの結果が報道されていたのですが、日本だけショッピングが上位にあったのを思い出しました。ウィーンの人たちのショッピングは家事労働とも言えます。

私も平日は、アパートメントホテルと研究室の往復で、昼間から堂々とショッピングというわけにもいかないので、ホイリゲ行きに代えて、ウィーン最大の繁華街<マリアフィルファー・シュトラーセ>でショッピングすることにに決めました。

まず必要なのは、フィットネス用にも使える部屋着です。私が滞在するアパートメントホテルには、無料で使えるジムとサウナとミストバスがあるのです。これは贅沢というよりも、寒い地域で冬場の体力を維持するための健康保健施設です。

ウィーンの繁華街で、いま最も人気があるショップは、良心的な価格でカジュアルな<H&M>と<ESPRIT>です。あちこちで看板が目立ちます。行ってみたら凄い人出で、バーゲンでもやっているのかと見間違えるほどです。こちらのバーゲンは1月末からと聞くので、その頃のバーゲンが思いやられます。

とりあえず<H&M>で、パーカー、スウェット、Tシャツ2枚セット、合わせて100ユーロくらいのものを物色しました。サイズは、かろうじてXSで揃いました。しかし、試着したところ、やはりスウェットが長すぎます。少なくとも8センチは切り詰める必要があります。

日本のデパートのように、裾上げのサービスはないのかたずねたところ、「寸法直しは、街の仕立て屋(Schneider)でやってください。いくらかかるかわかりませんが」とのこと。あちらこちらに<仕立て直し>(Aenderung)の看板を見かけるので、「なんて古風なんだろう! 日本ではもう無くなった職業ではないか!」と感動していたのですが、なるほど、そういう需要があるのかと納得。高級オーダーメイドの世界なのでした。

わざわざ仕立て屋で寸法直しするほどの高級衣料でもないので、次に、デパートのスポーツ用品のフロアで、スポーツウェアで探すことにしました。スポーツ・ウェアの場合、サイズ表示が異なり、XS、S、Mという大雑把な表示ではなくて、34、36、38、40、42・・・と、細かく分けられています。私の場合、34ならば寸法直しの必要もなく、ぴったりと判明しました。とはいえ、34サイズのフィットネス・ウェアは、写真の<adidas>しかありませんでした。小中学生の運動着のようですが、これはこれでシンプルでよさそう。Made in Gresia。

私は160センチはあるのに、この状況ですから、ウィーンでのショッピングには気をつけましょう。

Dsc00875

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意外な食品

Dsc00871_2 10月31日はハロウィン。これまではアメリカのお祭りでしたが、日本同様、欧州でもアメリカに真似て、ショウウインドーにカボチャの飾り物が目立ちます。

これは東隣のSPARで購入した<HOKKAIDO>という名前のカボチャなのですが、赤や縞模様やら、小ぶりで妙ちくりんな形の物まで、すべて<HOKKAIDO>のラベルが貼られていて、一つの籠に入っていました。日本だと鑑賞用ですが、なにやら食用のようです。

「あ!日本にいれば味覚の秋だった!」と思いだし、カボチャ料理を創りたくなり、日本の食用のに似たこれを購入しました。62セント(約100円)

皮が硬いので、「もしかしてクリカボチャ?」と期待したものの、切ってみると種が多くて、中の黄色い肉の部分は薄くて、似て異なる物でした。やや期待外れだったので、お味噌汁の具にしていただきました。残りはカボチャのクリームポタージュにでもしようと思います。

Dsc00874 次いではこれ。ヤクルトが売られていました! ウィーン市内どこにでもあるベーカリー<Stroeck>で発見。表記もドイツ語になっていて、ヤクルト・オーストリア有限会社が販売しています。

フォーゲル教授に見せて、知っているか聞いてみたところ、知名度は低いようです。日本ではヤクルト・レディーがいて、牛乳のように宅配していると説明しておきました。

50セント(約82円)

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ドコモの海外ローミング

オーストリアでは電話代がものすごく高いです。こちらの携帯を買おうと電気店に行ったところ、ドコモの海外ローミングの方が安いので、日本の携帯をそのまま使うことを奨められました。

例えば、オーストリア国内だと、こちらの携帯は1分50セント(約82円)、ドコモだと1分80円。隣国にかけると、こちらの携帯は1分2ユーロ(約328円)、ドコモだと1分280円。日本にかけると、こちらの携帯は・・・記憶にないほど高く、ドコモだと1分180円。

ただ問題は、こちらの人が私の携帯に電話すると日本への国際電話になり、その「記憶にないほど高い」通話料になってしまうということです。しかし、これは滞在先の固定電話があるので、半年のことなので、ご勘弁いただくことにします。

そのドコモの海外ローミングですが、ウィーンの中心部は3ATという事業者に接続され、私の住んでいる19区や職場がある18区ではTMO Aという事業者に接続されるのですが、この事業者の切り替えでiモードが使えなくなるというトラブルが発生していたようです。これは一旦、電源を落として入れ直せば解消することがわかりました。一部の方には、iモードが使えず、ご迷惑をおかけいたしました。

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研究計画

Dsc00866_6この屋根裏部屋が、現在の私の仕事場となっています。本来は、別の広い研究室で3人相部屋になるはずだったのですが、インターネットのケーブルが足りなくて、こちらを1人で使うことになりました。個室なので、居心地よいです。

10月第1週は、受け入れ元のフォーゲル教授がイタリア出張で、研究計画が立てられなかったのですが、今週に入ってようやく、面談の時間を取っていただけました。

こちらに来る直前、2005~2006年度科学研究費報告書が出来上がったので、それと、その英文サマリーを資料に、研究計画を検討しました。研究テーマには、“Strategy for Family Succession: Comparative study between Japan and Mid-Europe”と、大風呂敷を広げてみたのですが、「それこそ、まさに今の自分の研究テーマなんです」とフォーゲル教授は大喜び。

農業経営継承問題に関心を持つ10ヵ国以上の研究者が、“Farmtransfers”と呼ばれる学術ネットワークを形成しているという話は、スイス人のルートから噂を聞き、農業経済学の三重大学の内山先生から、日本での状況を簡単に教わりましたが、オーストリアではフォーゲル教授がその中心人物であり、すでにデータ収集を終えているとのこと。EUに報告したデータがあるので、今度、見せてくださるとのこと。

今日の日本では、家族研究者が農業経営学と接点を持つ機会は少なく、お恥ずかしながら私は、“Farmtransfers”の日本側データには関与しておりません。

フォーゲル教授は、以前差し上げた英文書“Family and Women in Rural Japan”で、私が書いた論文の勝沼調査データに興味を持ったらしく、交換で、私が持っている日本のミクロデータを見せてもらいたいと言ってきました。勝沼データは、プロジェクトチーム全体の合意が必要なので難しいが、2005~2006年度の科学研究費で収集した家族経営協定締結事例のインタビュー・データなら私の個人所有なので、滞在中、分析可能なデータ形式に整理して提供できると申し出たところ、それで結構ですと満足された様子で安堵。

それよりも、ここでの最大の義務は、公開講座でのレクチャー。「何でしたら、年内に、自己紹介がわりに日本の事例発表を1回、滞在期間の最後に、比較研究成果発表を1回、計2回やりましょうか?」と申し出てみたところ、「学内だけでなく、広くアナウンスする公開講座なので、年内ではすでに間に合わないので、帰国する前に1回で結構です」とのこと。ということは、単にゼミで学生に話すのではなく、凄いことになるみたいです。

こちらの冬学期は、12月20日(木)から1月5日(土)がクリスマス休暇、2月4日(月)から23日(土)が冬休み、3月17日(月)から4月5日(土)がイースター休暇。そこで、この最後の関門は、イースター休暇の直前ということになりました。

デッドラインが3月上旬ということは、2月上旬までには比較調査を終えなければなりません。そのためには、クリスマス休暇前には調査対象のアポを取るというスケジュールになります。去年・一昨年の年度末、日本での調査三昧の日々が、こちらオーストリアでも待っているのかと思うと、胃が痛くなります(涙)。

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BPh v.s. WPh

ウィーン滞在1週間が過ぎたのに、なぜ、この手の話題が登場しないのだろう?と、不思議に思われている方も少なくないことと拝察します。大変お待たせしました。

Dsc00865_3こちらに来て最初の週末、ベルリンに飛んで、10月6日(土)ベルリン・フィル&ハイティンクのブルックナー/交響曲第8番を聴いてきました。朝6時半に電車に乗って、ベルリンに10時に着いて、昼間はKaDeWeやクーダムでお買い物をして、夜の演奏会を聴いて、翌7日(日)朝9時半ベルリン発の飛行機でトンボ帰りしたらグロッキーでした。

「ウィーン-ベルリンは飛行機で1時間だから、自分が乗り番の演奏会には聴きに来てね! チケットと宿は用意して待っているからね!」という友人の団員の言葉に甘えて、週末はウィーン-ベルリンの往復生活が・・・。航空券本体は安いのですが燃料税が高くて、日本公演のチケットの値段と大差ありません。とはいえ、物理的にフィルハーモニー通いができるのも、この半年を逃したら定年退職後しかないし、その頃には友人も定年になっているし、都合がつく限り通います!

ハイティンクのブル8は、2003年の時と同様に第2版を使っているとのことですが、勉強不足の私には、はっきり言って、原典版や第3版とどこがどのように違うのかよくわかりませんでした。他にもノヴァーク版もあったかも知れません。プログラムの解説によれば、原典版とは3楽章以降の楽器の使い方が違うようなことですが、少なくともトロンボーンには違いはないようです。

齢80を越したハイティンクですが、さすがに3夜連続公演の2夜目ともなると疲れが隠せません。1楽章、2楽章あたりまで、ただ上手い演奏というだけで、感動的なアンサンブルは聴けませんでした。3楽章後半から終楽 章の盛り上がりは流石にベルリン・フィル。わざわざ飛行機で飛んできた甲斐はありました。

トロンボーンは、1番オット、2番トラ、3番シュルツ。トランペットは、1アシはトラ、1番タルケビ、2番ヒルツァー、3番トラ(7月のBPh金12日本ツアーに同行したマルティン)。ホルンは、1番ドール、2番ウィリス、3番以下は名前と顔が十分一致しません(すみません)。テューバは新人のプットカマー。ティンパニはゼーガース。コンサートマスターはブラウンシュタイン、ビオラはレザ。ほかのソロは、フルート:ブラウ、オーボエ:マイヤー、クラリネット:ステファンスといったところでした。省略してしまったパートは、名前と顔が十分一致しません(ごめんなさい)。

週が明けて、日本は3連休の10月8日(月)。やはりアンサンブル力はウィーン・フィルかも知れない?と思い、それを確かめるべく、ウィーン・フィルのチケット窓口に立ち寄ってみました。仕事帰りの夕方5時半、ぷらっと立ち寄ったのですが、ラッキーにもその晩の立見席4.50ユーロが入手出来ました。ガッティ指揮、シューベルト交響曲5番、ベートーヴェン交響曲6番「田園」でした。

一昨日のフィルハーモニーに比べると、フェラインは箱が小さくシューボックスなので、こういった交響曲でも室内楽のように楽しめます。コンサートマスターはホーネック。トロンボーンは1番キューブルベック、2番ヤイトラー。トランペットの1番はシュー。ウィーン・フィルの方は、顔と名前が一致する方が少なくてすみません。8月末ザルツブルグでのバレンボイム指揮・オペラ<エフゲニー・オネーギン>は、最終公演だったせいか、やや期待外れな演奏でしたが、今回のホルン・ソロは見事でした。木管のアンサンブルも絶妙で素晴らしく、立見席で足腰が疲れたのと、「田園」3楽章のトランペットの音程が気になった他は、十分満足いきました。

ホワイエで、東京の『ぶらあぼ』のような、無料月刊音楽情報誌<MUSIKFREUNDE>をもらって帰ってきました。Dsc00864_2 フェラインから住まいまで、地下鉄5分+路面電車15分ですが、夜の10時すぎると待ち時間も長くなり、やはりトータルで45分から50分くらいはかかるようです。

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イタリア産あきたこまち

ウィーンには、やたらとたくさんのスーパーがあります。私が住んでいる建物の東隣はSPAR、西隣はZielpunkt、前の通りを入ったところにはBillaといった具合です。この中でもウィーンで最も店舗数が多いのはBilla、高級なのはSPAR、庶民的なのがZielpunktだと、パン屋のおばさんが教えてくれました。

ウィーンでもSPARに行けばイタリア産あきたこまちが買えると聞いていたので、電子レンジ用炊飯陶器<ひとり御膳>を購入して持って来ました。しかし、いくらSPARを探してもイタリア産あきたこまちは見つかりません。テレジアの話によれば、Billaで購入したお米でお寿司が出来たということなので、こちらも探してみましたが、ジャポニカ種に近いMittel Langのイタリア産のお米はあるのですが、小袋でも500グラムはあって、イマイチだった時に食べきれる自信がありません。

そうしているうちに、どうしてもイタリア産あきたこまちが食べてみたくなってきました。そこで10月5日(金)の夕刻、めちゃくちゃ高いけど、ここに行けば絶対にあるという、ナッシュマルクトの<日本屋>に行ってみることにしました。

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ここには確かにありました。しかも、本場、魚沼産コシヒカリをはじめ、各種銘柄米が揃っています。その中では、イタリア産あきたこまちは、1キロ3.89ユーロ(約650円)ですから、日本で買う値段とあまり変わりません。<日本屋>のご主人の話では、日本人がイタリアで生産しているのだそうです。

いよいよ<ひとり御膳>の登場です。お米1合に240CCのミネラルウォーターを入れて、30分置いて、電子レンジ500Wで5分間+200Wで10分間+15分間蒸らして・・・と、マニュアル通りにやったら、初めての割にはそこそこ成功しました。ただ、このイタリア産あきたこまち、精米の時間が短く、いわゆる<胚芽米>です。健康にはよいのですが、お寿司を作るにはどうか?という味覚です。

<ひとり御膳>の他にも、白子のりとスノコを日本から持って来たので、<日本屋>でお米と米酢とわさびを買えば、海苔巻寿司が出来るからね!と、同僚のオーストリア人たちに宣言してしまったので、いまさら後には引けません。いろいろ試してみたいと思います。

とはいっても、地下鉄の構内にも海苔巻寿司のテイクアウトはあるし、スーパーには握り寿司も売っているのですよね。Dsc00859_13

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テレジアに会ってきました

今日は、研究仲間のテレジアを訪ねて、彼女の職場、Bundesanstalt fuer Bergbauernfragen (英文名はFederal Institute for Less Favoured and Mountainous Areas、日本語にすると連邦山間・条件不利地帯研究所?)に行ってきました。

ウィーン・ミッテ駅から徒歩数分にあって、研究所が入っている建物は、200年以上経つ歴史的な建造物とのこと。屋内は十分にリペアされていて、床のモザイク、ドアの取っ手、窓ガラスの縁、すべてがアートしています。典型的なウィーン中心部のアルトバウです。

入口を入って最初に目についたのが写真の環境認証マーク。同じ物が、Dsc00855_7 私の研究所の建物にも掲示されています。この認証マークがある建物は、冬でも暖房を20度~22度に控えるなど、環境保護基準が決められているそうです。

同僚の方々にごあいさつさせていただきまして、日本で条件不利地帯の国際比較研究をしているA.O.先生とH.N.先生が、12月にウィーンを訪問するとアナウンスしたところ、みなさん大変お喜びでした。

お土産に、彼女が編集した研究報告書<Zeitreisen(de) im laendlichen Raum>(2007)と、彼女の著書<Frauen und Politik am Land>(2006)を頂きました。ともに200頁近いドイツ語です(涙)。研修が終わる頃には読破できるように、ドイツ語の勉強にも精を出さないと!

これだけの業績を上げているテレジアですが、私生活では、7歳と9歳のお子さんのママでもあります。朝7時~1時半、または、9時半~4時という時短勤務をしています。お子さんを市内の学校に通わせるため、平日は市内の家で生活し、週末は郊外のセカンドハウスで過ごすとか。ウィーンの人は時間の使い方までおしゃれですね。

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到着してからの手続き

3か月以上、オーストリアに滞在する者は、Meldezettelという住民登録を、Magistrat(市役所)で済ませなければなりません。このMeldezettelには、アパートを借りる場合は家主の認めが必要です。ウィーン(オーストリア?)では13か月以上住まないと、アパートの賃貸契約ができないそうで、半年だけ滞在する私は、ホテルのコンドミニアムを長期契約し、ホテルで認めをもらいました。

住民登録にはホテルの部屋番号まで必要なのですが、この部屋が決まるまで、一悶着ありました。下の写真が私の部屋です。8月末に下見した時、こちらの部屋に通されたのですが、到着した夜、宛がわれたのは別の部屋で、家具やカーペットの色がダークな感じでした。おまけに、前の住民(お客さん)の使った痕が片付いてなくて、クレイムをつけて交換してもらいました。すでに深夜12時を回っていたので、その晩は仮の客室に泊まることになり、続きの交渉は翌日に持ち越されました。粘り強い交渉の結果、お昼頃までかかって、この部屋に落ち着きました。

部屋番号も決まり、いよいよMeldezettelですが、私の場合、住所のあるウィーン19区のBezirkamt(区役所)に行きました。この区役所というのが、日本の場合と全く違い、歴史的な建物の1階の大きな部屋に机が1つ置かれていて、私服の役人が1人でいるだけなのです。ホテルでスタンプを押してもらった申請書類を渡し、Dビザが貼られたパスポートを見せただけで、<BESTAeTINGUNG DER MELDUNG>(確認書)をもらえました。

1Dsc00843.リビングからキッチンを臨む。2.リビングからDsc00844寝室を臨む。Dsc00846_2 3.寝室から庭を臨む。

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出発前の準備

ウィーン到着から2夜が明け、ようやく生活と仕事の場が、最低限セットできました。後の方に役立つかどうかはわかりませんが、まずは、出発前の準備をめぐる顛末をご紹介したいと思います。

その1:査証と航空券の手配(かなり長いです)

日本人は、オーストリアに6か月まで、ビザなしで滞在できます。しかし、周辺のドイツやハンガリーには3か月までしかビザなしで滞在できないので、ウィーン滞在中、オーストリア国外にも出かけられるようにと、Dビザを取得しました。このDビザというのは、日本とオーストリアの2国間のみで交わされる仮査証で、本物の査証よりも手続きが簡単でかつ無料です。欠点は、原則として半年までで、期間の延長はできません。しかし、現地では、査証としての機能を果たします。

今回の海外研修は1年以上前に決まっていたことなので、4月の年度始めに、在日オーストリア大使館領事部に問い合わせました。「半年のDビザなら1週間で発行されますから、出発前の9月初旬の申請で間に合います。必要書類は、受入先からの招聘状コピー、写真、海外旅行保険(医療保険300ユーロ以上)、所属機関の(この場合は学長の)渡航を証明する文書です」と、意外に簡単でした。

航空券は、いつも利用させていただいている良心的な個人経営の旅行会社に、1年前に見積してもらった時、直行便のオーストリア航空も全日空も、半年や1年のオープンは激高(80万円とか)とのことだったので最初から断念。ルフトハンザの留学用格安チケットのゲーテエクスプレスが適用されるというので、10月1日出発の運賃が発表されるのを鶴首して待つこと1年。9月1日に15.6万円と発表になったので申し込んだところ、最悪。行きは良くても帰りがありません。3月31日も30日も、フランクフルト経由もミュンヘン経由も、4月1日から1年間の予定で留学している人が、すべて押さえていたのです。うかつでした。航空券は、料金発表前に座席予約しておくのがポイントでした。

件の旅行会社に相談したところ、半年オープンで格安料金を出しているのは、スカンジナビア航空とKLMオランダ航空とのこと。スカンジナビア航空は10万円と、信じられないくらい安く、ゲーテエクスプレスを待つ必要なかったと思ったのですが、コペンハーゲンからの機体が小さく、高知空港に胴体着陸したボンバルディア機だったのでやめました(ちょうどこの話をしていた時、コペンハーゲン空港でボンバルディア機の車輪が出なくて着陸失敗事故発生)。

出発まで1か月を切っていた焦りから、KLMオランダ航空の1年オープンを10月1日-3月31日でネット購入しました。これなら、復路の日付変更は50ユーロ、出発前のキャンセルは17,500円でOK。万が一、帰国直前に事故か病気で帰国が伸びても大丈夫です。値段も、ゲーテエクスプレスより4.4万円高いだけでした。

これで航空券は手配完了と、次いで、海外旅行保険に入り、学長の英文レターを携えて、在日オーストリア大使館領事部にビザ申請に行ったところ、悪夢が待っていました。

領事関係のことがわかるのは、ベテラン日本人職員の彼女ただ一人という上羽女史曰く、「ビザで言う1か月は30日のことで、半年・6か月と言ったら180日、つまり3月28日までですよ。あなたウィーンから直行便で帰りますか? だったら3日程度のオーバーステイは問題ないですけど、これがフィンランド航空だと、たった1日でもヘルシンキに抑留されて、最短でも2日間は出てこられません」。私、「直行便は高くて使えないので、KLMオランダ航空なんですけど」。上羽女史、「え! 直行便じゃないのですか? でも、オランダなら職のある日本人が3日程度オーバーステイしても、たぶん、多めに見てくれるから、今回はこのままこれでいきましょう」。

はじめは意味がわからず、何とも思わなかったのですが、後でネットで「オーバーステイ」の意味を調べると犯罪行為ではありませんか。入国禁止処分とかになるわけです。公費で海外研修に行って、違法行為とわかっていることを・・・許されようはずがありません。

そこで、どうにか合法的に3月31日まで滞在できる方法はないか調べたところ・・・ありました。シェンゲン協定国以外の国を経由して帰国すればよいのです(シェンゲン協定国内では出入国審査がありません)。ウィーンからスイス航空でチューリヒ経由、大韓航空でソウル経由、英国航空でロンドン経由、アエロフロートでモスクワ経由などでしたらOKなわけです。

9月は連休が多くて、個人経営の某旅行会社はお休みなので、HISヨーロッパ担当に問い合わせました。そうしたら、なんと、オーストリア航空の半年オープン(10月1日-4月1日まで有効)が17万円だというではないですか! 旅行会社によって取り扱えるチケットが異なることを改めて認識しました。ところが残念なことに、オーストリア航空は成田との間に1日1便のみなので、1か月先まで満席です。かろうじて、英国航空が18万円であり、仮予約。

さらに、3月31日まで有効なビザ取得の手段を探ったところ、現地に行ってから日本大使館を通じて取得可能との情報。ただし、それに必要な警察での無犯罪証明の発行には3か月がかかるとか。

ここまで準備して、連休明けに在日オーストリア大使館に電話したところ、9時からの勤務のはずが30分経過しても留守番電話。緊急用の領事の携帯番号にかけたところ、上羽女史が留守番電話を解除するのを忘れていたことが発覚。それで、ようやく上羽女史と連絡がついた訳ですが、「あなたのDビザは、領事が特別に183日間で発行してくれましたよ」。うううーーーーーーーむ。悪夢のよう連休を私に返して! 結果オーライとはいえ、なんて無責任、いい加減な・・・。これがオーストリアということがよくわかりました。「人は法なり」。

連休にも拘わらず、親身にご相談に乗ってくださったオーストリア留学経験者のN.Fさん、M.T.さん、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

その2:荷物の発送

こうしてKLMオランダ航空で行くことになったわけですが、預ける荷物は20キロまで、機内持ち込み手荷物は12キロまでとのことで、たとえ1キロでもオーバーすると追徴料金との噂。全日空では、合計40キロくらい運んでいるという知人もいますが、今回はKLMなわけです。このために、生まれて初めて体重計を購入し、綿密に測りました。機内手荷物の楽器ケースの隙間にも詰め込んで、ぴったり、スーツケースは20.2キロ、手荷物は12キロでした。あまりの重さに新宿駅で、小田急線から成田エクスプレスへの乗換え間に合いませんでした(涙)。仕方なく、東京駅まで行って、30分後の成田エクスプレスにしました(余談ですが、そうしたら、元学会長のY.M.先生が、国連の会議でニューヨークへ行かれるとのことで、一緒になりました)。ちなみに、飛行機で隣の席だった女性は、スーツケース24キロで、4キロオーバー1.6万円の追徴金だったそうです。やはり厳しかった。

持ち運べない分は別送した訳ですが、これが大変でした。まず、EMSを考え、郵政公社(当時)に問い合わせたところ、「この料金には関税は含まれていません。関税のことはオーストリアの税関に問い合わせてください。オーストリアは税率90%ですよ」。私、「たとえば、10万円で購入して、5年着たコートでも9万円の関税なんですか?」、郵政公社、「自分は専門外ですが、そういうことです」。そんなバカな。

2年前にもイギリスに長期滞在したM.K.さんに相談したところ、ヤマト便など宅配業者は関税のこともしっかり処理してくれて確かとか。早速、調べましたが、ヤマト運輸はオーストリアは取扱なし。ヤマトと提携しているUPSが、ウィーンのシュベヒャート空港にたくさん看板を出しているのに?。その代り、日通航空がウィーンに支店を持っていました。しかも、日通航空の関東の拠点は高崎市にあって、私の実家から近いではありませんか。

日通航空で見積を取ったところ、これが相当面倒で、時間もかかり、料金も高いです。しかも、高崎市の営業所では個人の物は扱わず、すべて宅配とのこと。ちなみに、10キロの荷物ですと、EMSが1.6万円で1週間以内なのに、日通航空は燃料サーチャージや保険料なども付いて3.7万円くらいしそうで、2週間は必要とか。

ここまで違うと、オーストリアの税関に確認するしかないと、サイトを眺めましたがさっぱり分りません。EUの規定に従うとのことで、EUのサイトで見て・・と、タライ回し。また、在日オーストリア大使館商務部に電話で問い合わせました。こちらはしっかりしていて、親切にも本国の税関に照会してくださいました。中2日おいて、回答いただきました。EMSで、「persoenlich reisegepaeck、 gebrauchte kleidung」(個人の旅客荷物、古着)と明記して、価格は0円と書けば、関税はかかりませんとのこと。

そのとおりにしたら、9月29日(土)17:00過ぎに前橋中央郵便局から発送した荷物が、10月1日(月)14:45にはウィーンの滞在先に配送され(早すぎて、翌日、再配達となりましたが)、あまりの速さにびっくり! しかも、洋服だったので重さも5キロ程度、8,600円でした。

宅配業者は、もっと大がかりな海外引っ越しの時に利用するものなのだとわかりました。私の場合、これからもEMSを利用させていただきたいと思います。

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